2010年9月23日

「センチメンタルな夏」に胸を締め付けられる

『アラーキー センチメンタルな夏』NHK総合/デジタル総合 9月23日18:10〜18:45

写真家・荒木経惟さんのセンチメンタルな夏を追ったドキュメントが明日23日の夕方、NHKで放送される。

荒木さんと言えば、20年前、僕が西武百貨店書籍部に勤めていた頃、リニューアルしたリブロ池袋で、荒木さんの愛猫・チロを撮った写真集『愛しのチロ』の写真展を行った事を思い出す。荒木さんにご協力いただいて、写真集の中から数点を自らプリントしていただき、展示・販売した。ほとんどが展示前に完売状態という好評をいただいたのも、荒木さんの人気を考えれば、当然と言えば当然か。僕も一点でも欲しかったのだが、それでも主催側という事で遠慮してしまったのはいまでも悔やまれる。

当時、僕が住んでいた小田急線の駅が荒木さんのお住まいになっていたところと近い事もあって、その後は何度か新宿で呑みに誘っていただいたりして、最終の経堂行でご一緒させていただいたりした。いい気分で酔っている荒木さんはいつ何時もカメラを手放さず、終電で酔いつぶれている女性を撮りまくって、「いいねぇ〜、エロいね〜」とうなっていた。

荒木さんは、「愛しのチロ」を上梓したのと前後して、最愛の奥様・陽子さんを亡くしたばかりで、プリント作業などやっていただけるわけもない状態だったはずだが、きちんと期限までにご用意いただいた。仕事が寂しさを埋めてくれるという簡単な事でもなかったと思う。

そして、20年を経たこの春、そのチロが22歳で大往生したと聞いた。荒木さんに寄り添っていたというチロがいなくなり、荒木さん自身、がんに冒されているという。これまでにない喪失感と向き合う事となったことしの夏の荒木さんを追ったドキュメントを、僕は最後までまともに見る事ができるだろうか。


2010年8月24日

After The Booksのゲスト決定!

8月28日(土)に開催する『After The Books』のゲストが決まりました。

和光大学名誉教授の津野海太郎さん、アプリヤ代表取締役の椎谷ハレオさん、デザイナーのCraig Modさん、iPadアプリ「暗獣」(宮部みゆき・著/南伸坊・挿絵)を開発したプログラマーの青木朋泰さんのみなさんです。

津野さんには冒頭のキートークとして「本の本質」について語っていただきます。電子書籍界の重鎮からどんなお話をいただけるのか楽しみです。続いて、林信行さんには米国人ながら日本語のデザインに造詣の深いCraig Modさんを、安藤幸央さんには「暗獣」を開発した青木さんをご紹介いただきます。

後半ではこれらのみなさんにiPhone/iPadアプリ開発のキープレイヤーであるアプリヤの椎谷さんに加わっていただき、本というプロダクトの未来について意見を交換していきます。

2010年8月23日

本日、電子書籍版「社長失格」のトークイベント開催!

本日、9月にリリースを予定しているiPhone/iPad版「社長失格」の電子書籍化記念のトークイベントでMCをやります。著者の板倉雄一郎さんをはじめ、10月から電子コミック化を担当する漫画家の中祥人さん、「電子書籍元年」を上梓し、話題となっている田代真人さんを迎えて行います。

1990年代末のインターネットバブルのさなかにインターネット無料接続会社を倒産させた経営者、板倉雄一郎さんが自らの失敗の経験を本にあらわしたのが「社長失格〜ぼくの会社がつぶれた理由」。日経BP社より1998年に刊行後、大きな反響ととも、ベスト&ロングセラーとなった同書が10年を経て、電子書籍として再び登場します。

トークのテーマは「電子出版の未来」。「社長失格」の電子化を通じて、電子書籍は著者にとって、どのようなものなのかを、自らの経験から知ろうとしている板倉さんが、リリース目前のいまの心境を語ってくれます。さらにマンガ化におけるポイントを中さんと、さらに田代さんとは経営者の視点から電子出版について語ってくれるとの事です。

8月23日(月)19:00〜20:30
アップルストア銀座 3F シアター

本の未来を考えよう。After The Books 2010を28日に開催




今年はいわゆる「電子書籍元年」と言われています。が、10年以上の間、電子本、電子出版を追求し、細々ながら日本の電子出版界を支えてきた方々にとっては、ようやくやってきた元年と言えます。しかも、この元年は、電子書籍の「ビジネス」を追求するばかりで、電子書籍は未来の知を担うべきものであるのを忘れたかのように見えます。

そこで、林信行さん安藤幸央さんとともに、本の未来を考えるフォーラム「After The Books」をはじめる事としました。After The Booksは読んだまま、本以降、つまり本の後にくるものを考えようというものです。本を革新するものはなにか、どういうものがくるべきか? それは電子書籍なのか? iPadやキンドルなのか? といった、文化や最新技術などさまざまな側面から、“未来の本”を考えていきます。

まず手始めとして、第一回目のトークイベント「After The Books 2010」をGOOD DESIGN EXPO 2010の会場で開催します。ここでは、電子本の世界には欠かせない重鎮、津野海太郎さんに「本の本質」についてお話しいただき、口火を切ります。さらに林さん、安藤さんより最新の電子書籍事情をレポートいただき、プロダクトとしての未来の本について、意見を交換していきます。ぜひ、みなさんも会場にお運びいただき、ご意見をお聞かせください。

【開催概要】
日時:8 月28 日(土) 17:00〜18:30
会場:GOOD DESIGN EXPO 2010 会場 メインステージ(東京ビックサイト)

【プログラム内容】
MC:チバヒデトシ
モデレータ:林信行、安藤幸央

(1)キートーク「本の本質とは?」スピーカー:津野海太郎さん

(2)トピックス
「iPadと電子書籍の最新情報」モデレータ:林信行さん、安藤幸央さん

(3)ディスカッション
「プロダクトとしての未来の本とは?」
パネリスト:津野海太郎さん、Craig Modさん、林信行さん、安藤幸央さん、他

Translation: 英語 to 日本語
良いデザイン博覧会 2010
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ART Apps COLLECTION @ GOOD DESIGN EXPO 2010、29日開催!




2月に文化庁メディア芸術祭において第一回目の「ART Apps Collection」を開催しました。今回、早くもその第二回目を行う機会に恵まれました。Gマークを選考する審査会場ともなる「GOOD DESIGN EXPO 2010」の会場において開催します。イベントでは注目されるART Apps を開発したアーティストやクリエイター、開発者、企画者に登壇いただき、自らアプリをプレゼンテーションしていただきます。

今回はアーティスト単独のアプリだけでなく、複数のクリエイターやアーティスト、プログラマーのコラボレーションで生み出されたアプリにもフォーカスします。また、既存のアプリを使って、アート的な体験を提供するプロジェクトにも注目していますので、ぜひご期待ください。

【開催概要】
日時:8 月29 日(日) 13:00 ~ 15:00
会場:GOOD DESIGN EXPO 2010 会場 3D LED シアター(東京ビックサイト)

【プログラム内容】
MC:戸津弘貴(iPod Style
モデレータ:チバヒデトシ

(1)プレゼンテーション
参加アーティストによるアプリのプレゼンテーションを行います。

【参加アーティスト】
PhoneBookPhoneBook プロジェクトチーム、電通/ロボット/講談社)
電通 ソリューション・クリエーティブ室 村井陽介さん
ロボット コンテンツ事業本部 インタラクティブ・コンテンツ部 ディレクター 田中朝子さん

マン・レイ展×セカイカメラ コラボレーション(共同PR/頓智ドット/国立新美術館)
共同PR 第1業務局 大村理紗子さん

21_21 DESIGN SIGHT(21_21 DESIGN SIGHT/ドローイング アンド マニュアル)
ドローイング アンド マニュアル 代表取締役 菱川勢一さん

多摩美術大学大学院 メディア・アート研究グループ 成瀬つばささん

美人時計 プロデューサー 中屋優大さん

(2)質疑応答
モデレータのチバが代表して各アプリに対する疑問を質問します。また、Twitter 上に会場内外の方から質問を募り、その中からも質問します。#ARTApps に質問をお寄せください。

(3)トークセッション
ART Apps の開発のポイントや今後の可能性について語っていただきます。
Translation: 英語 to 日本語
iPod のスタイル
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2010年3月24日

六本木アートナイトでアートを撮ろう!




3月27日(土)第2回目になる「六本木アートナイト」で、六本木のアートな夜を写真におさめ、一夜だけのiPhoneアプリを作ってみる「ART Apps Collection + WORKSHOP」を東京ミッドタウン、DESIGN HUBで開催します。六本木の街を回遊する光の巨人「カンパニー・デ・キダム」や東京ミッドタウンに出現するWOWの「ROOFSCAPE」、CCライセンスにより撮影可能になった森美術館で開催中の「六本木クロッシング」など、アートと六本木の街のコントラストをiPhoneで撮影します。


2010年2月5日

7日にメディア芸術祭でiPhoneイベントやります




日時:2月7日(日)15:15-17:45
会場:文化庁メディア芸術祭 プレゼンテーションステージ(国立新美術館)

アーティストが制作したiPhoneアプリやアーティスティックなiPhoneアプリを紹介するイベントです。

2010年1月14日

文化庁メディア芸術祭公式のiPhoneアプリ、作りました



ひさびさに投稿します。 考えてみたら、新年のごあいさつもしてませんでした。むぅ。

さて、本日、14日、文化庁メディア芸術祭公式のiPhoneアプリ『文化庁メディア芸術祭ナビ(JMAF navi)』がリリースされました。長ったらしい名前なんで、マフナビって呼んでください。

このアプリの企画を起こして、コンセプトまわりをやらせていただきました。
コンセプトはライブ・ミュージアムです。
アプリを開発したクウジットとの連携はiPod Styleさんが担当してくださいました。

iPhoneをメディア芸術祭(2月3日~/国立新美術館)会場内でのナビゲーションとして使うことが出来るアプリで、ユーザーの位置情報を測位して展示作品を紹介する機能を中心に、Twitter機能でアーティストや来場者とコミュニケーションを楽しめたり、会期中のイベントなどをリアルタイムで知らせたりします。

本アプリは無料でApp Storeからダウンロードできます。