2013年11月5日

クリスチャンと呼ばれたライオン

ベンツのコンバーチブルに乗ったライオン。この写真をいつどこで見たかは忘れましたが、随分と昔に見たことがあり、この写真は一体なんなんだろう、と思ったのを強く記憶しています。



ライオンと一緒にベンツに乗っているのはオーストラリア人青年のアンソニーとジョン。1960年代の終わり、彼らは旅先のロンドンの高級百貨店ハロッズで一頭の子ライオンに出会い、心を奪われます。二人はその子ライオンを買い取って、クリスチャンと名付け、アンティーク家具店に間借りし、二人と一頭の共同生活がはじまります。気立つがよく、頭もいいクリスチャンは町の人気者になり、テレビに出たり、有名人が会いにきたりと楽しい日々が続きました。

夢のよう日々も、いつかは終わりを迎えなければなりませんでした。ふたりはクリスチャンを彼のふるさとに返す決心をします。二人と一頭はアフリカのケニアへと渡り、「野生のエルザ」で知られる野生保護動物活動家のジョージアダムソンさんの手を借り、クリスチャンを野生に帰すリハビリを行い、彼はアフリカの大地へと放たれました。

それから一年。二人はもう一度クリスチャンに会いたいと、再びケニアを訪れます。危険を承知の行動でしたが、二人がクリスチャンに会いたい気持ちは抑えられません。二人はクリスチャンに出会えたのでしょうか?


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二人と一頭を追ったドキュメンタリー映画「CHRISTIAN THE LION」というDVDがあるのですが、残念ながら現在、日本では手に入らないようですが、YouTubeでダイジェストの映像を見ることができます。日本語を添えた動画もあります。





もっともいずれも相当端折っているので、じっくりご覧になりたい方は、アニマルプラネットが周囲の人々にもインタビューしたコンテンツがありますので、こちらをおススメします。


A LION CALLED CHRISTIAN(アニマルプラネット)

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動画をご覧になった方には説明は不要とは思いますが、クリスチャンに会いにケニアに行ったアンソニーとジョンはどうなったのでしょうか。

もうクリスチャンは二人を憶えていないだろう、という周囲の忠告を押しのけ、彼らはボスとして群れを率いるクリスチャンが住むエリアに入っていきました。名を呼ばれると岩陰から姿をあらしたクリスチャンは、彼らのもとに走り寄り、飛びつき、抱きついてきました。クリスチャンはふたりの事を忘れてはいなかったのです。さらにクリスチャンは野生に返ってから出会ったガールフレンドを二人に紹介しました。

翌年も彼らはクリスチャンに会いにケニアに行きましたが、立派に成長したクリスチャンは姿を見せたものの、以前のように二人に無邪気に飛びつくことはありませんでした。さらにその次の年、ジョンだけがケニアを訪れましたが、もうクリスチャンの姿を見ることはなかったそうです。

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40年を経た数年前、この二人の青年とライオンの物語は、YouTubeを通じて世界中で再び話題となり、多くの人々を感動させることになりました。





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