2015年8月7日

MUSEUM PROFILE 02:小山市立車屋美術館

日光街道に面して位置する小山市立車屋美術館。見た目は立派な家という風情だ

小山市立車屋美術館は2009年4月、栃木県小山市の南西に位置するJR間々田駅近く、日光街道に面した地に開館しました。同館はこの地のかつての豪商・小川家が所有していた住宅ならびに蔵である「小川家住宅」を活用した、大変風情のある美術館です。


国の登録有形文化財「小川家住宅」

小山市の中央を流れる思川はそのまま利根川へと注ぎ、江戸と直結することで、江戸から明治にかけて水運が盛んでした。当時、小山市乙女にあった乙女河岸で肥料問屋「車屋」を営んでいた小川家は隆盛を極めました。現存する小川家住宅は入母屋造りの主屋、土蔵、表門、米蔵、肥料蔵の5棟からなり、鉄道の発達にともない、明治末に現在の日光街道沿いの地に新築・移築したものです。


美術館から5〜6分歩けば、思川の土手を望むのどかな田園風景が広がる

これらの建物は当時の繁栄ぶりを伝える貴重な遺産であり、建築としても絶妙に洋風を取り入れた近代和風住宅としての価値が認められ、2007年8月に国の登録有形文化財に登録されました。小山市では貴重な建造物の活用を目的に、旧米蔵の改装し、内部にホワイトキューブを設けた展示スペースを設置、美術館として開館しました。

旧米蔵。内部を改装して展示室となっている

肥料蔵。内部は以前の蔵のままだが、ここに作品を展示することも

主屋のとなりに立つ重厚な土蔵

表門。左の門柱に表札が見える

同館は地域にゆかりの美術をはじめ、幅広く美術を紹介する美術館として親しまれています。近年は現代美術の紹介にも力を入れており、現代的な展示スペースとともに、蔵そのままのスペースや主屋の居間なども活用した多彩な展示空間で展開されており、注目される存在となりつつあります。

旧米蔵の展示風景。『岩崎貴宏展 埃(10-10)と刹那(10-18)』(2015年7月11日〜9月6日)より

主屋での展示風景。『岩崎貴宏展 埃(10-10)と刹那(10-18)』(2015年7月11日〜9月6日)より

主屋での展示風景。『岩崎貴宏展 埃(10-10)と刹那(10-18)』(2015年7月11日〜9月6日)より
肥料蔵での展示風景。『岩崎貴宏展 埃(10-10)と刹那(10-18)』(2015年7月11日〜9月6日)より


[開館時間]
9:00〜17:00

[休館日]
月曜日・第4金曜日・祝日の翌日(土・日・休日にあたる場合は除く)・年末年始

[問い合わせ]
〒329-0214  栃木県小山市乙女3-10-34
TEL 0285-41-0968(代表)FAX 0285-41-0922


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