2016年2月14日

一人ぼっちの火星にゴキゲンなディスコミュージックが響き渡る:映画『オデッセイ』



映画『オデッセイ』を観てきました。監督はリドリー・スコット、主演はマット・デイモン。火星探査の事故で火星に一人取り残された宇宙飛行士ワトニーのサバイバルと、彼を救おうとするNASAをはじめ地球の人々による救出劇を、最新の科学的根拠を元に描いたSF映画。


というだけで、裏で暗躍する政府高官とのやりとりが緊張感に満ち満ちたサスペンス調なのか、はたまた宇宙に一人取り残された状況を疑似体験できるドキュメント風味なのか、と思っていたのですが、ぜ〜ぜん、違いました。この深刻そうな予告編にダマされちゃいけません。





マット・デイモン演じる植物学者ワトニーが、時折くだらないギャグを飛ばしたりしつつ、とにかく明るい。前向きに不可能と思うよなうなことを知恵と努力でひとつひとつ克服していく姿にどんどん感情移入できちゃいます。ラストのワトニーを救出するシーンでは思わず、やった!と声をあげちゃいました。映画館で声を上げるほどのめり込んだのはひさびさでした。

そしてなんといっても、ルイス艦長が火星に残していった70年代ディスコ・ミュージックがたまりません。ドナ・サマーの「ホット・スタッフ」ABBAの「恋のウォータールー」テルマ・ヒューストンの「ジス・ウェイ」、でもってグロリア・ゲイナーの「恋のサヴァイヴァル」なんて、おもいっきり洒落が効いてます。荒涼としてたった一人ぼっちの火星に流れるディスコサウンド。もうシュールを通り越して爆笑です。ただ、ディスコじゃないけど、デヴィッド・ボウイの「スターマン」がかかった時はちょっと泣きそうになりました。

はやくも今年のベストワンです。「スターウォーズ」なんて足元にも及びません。おもしろいよっ!

映画『オデッセイ』オフィシャルサイト


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