2018年12月25日

2018年12月22日

世界にはさまざまな愛のカタチがあることを、あらめて想う/LESLIE KEE : WE ARE LOVE:ポーラミュージアムアネックス


壮大な “徒労” に驚く/中村ケンゴ:個展『モダン・ラヴァーズ』『JAPANS』:メグミオギタギャラリー




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2018年12月21日

おっさんがクィーン好きだっていいじゃない/クィーン:映画「ボヘミアン・ラプソディ」


『ボヘミアン・ラプソディ』3回目見てきました。映画は余裕があれば、回数見ることもありますが、よっぽどのことがないと大体一回見れば十分で、まして映画館に何度も通うなんて、滅多にありません。もっとも、この3回なんて屁でもないほど、もっと何回も見に行っている人もいるんでしょうけど。

「おい、お前まだ『ボヘミアン・ラプソディ』見てないのか。いいか、クィーンってのはな…」ってな感じで、古臭い知識をひけらかして、部下とか後輩にマウンティングしてくるおっさんもいるようで。そういうのを “ボヘハラ” とかいうそうな。なんでも、そうやって名称つけるのすきだよね、みんな。

かくゆう僕もクィーン好きなおっさんです。

ただ、僕の場合、クィーンが日本でブレイクした時(「キラー・クィーン」が出た1974年ごろかな?)には中学生で、クィーンの洗礼を受けないわけがない世代。1975年の「ボヘミアン・ラプソディ」が先行シングルカットされた「オペラ座の夜」もお小遣い貯めて予約したし、その後の、「華麗なるレース」「世界に捧ぐ」「ジャズ」とアルバムがリリースされるのを楽しみにしていて、確実にクィーンのファンでした。

当時は情報収集はラジオや雑誌。もっともアルバムやシングルのリリース情報を確実に得られるはレコード店だったりする時代です。テレビで洋楽が取り上げられるようになるには、当然「カウントダウンTV」なんかまだまだ、1981年の「ベストヒットUSA」を待たなければなりません。少ない情報の中、音楽好きなら、クィーンが好きになる、そうなるのが当たり前の時代でした。

なので、当時、中学生、高校生、大学生ぐらいまでの音楽が好きだった人たちがクィーンが好きなのは、ある意味、刷り込みのようなもの。フレディが亡くなった1991年まで青春時代を過ごした僕より一回り下の世代の人たちもクィーンの洗礼を受けていてもおかしくないわけで、いまの40代半ばから60代前半ぐらいまでは、クィーンでマウント取ってくるおっさんになってもしかたない。まぁ、多めに見てあげてよ、という感じがしてしまうのです。

もっとも僕はクィーン好きには違いないもの、当時の音楽全般、全方位的に好きだったので、クィーンだけが好きな、熱狂的なクィーンファンというわけではなかったのです。でも、そんな僕でも3回も見てしまうのは、この映画にはそれだけの魅力があるという証左なのだと思います。

というわけで、なに、まだボヘミアン・ラプソディ見てないの? クィーンってのはね。



【年末ギリギリのアートイベントご案内 その②】/岩崎貴宏「Layer and Folding」レセプション

Chim↑Pomに続いて、いまひとつは岩崎貴宏さん。
こちらは本当に年末ギリギリの28日開催です。

【レセプション】
●GINZA ART EXHIBITION:岩崎貴宏「Layer and Folding」
日時:2018年12月28日(金)17:00〜20:00
会場:GINZA ATRIUM 銀座蔦屋書店(銀座)

布や糸を使って表現した、鉄塔や架線といった郊外の風景や、本をビル、栞を解いてクレーンに見立てた建設中の風景といった、現代人の原風景のようなものを繊細に表現する、僕の好きなアーティストです。会期は27日からですが、レセプションが28日にあります。作家が在廊されます。レセプションにはどなたでも参加可能です。


































この時期、同じ銀座にあるポーラミュージアムアネックス、シャネルネクサスホールなどのギャラリーは年内の展示を終了していますが、「眠らない手 エルメスのアーティスト・レジデンシー展 Vol.1」を開催中の銀座メゾンエルメスはオープンしているようです。また、「続々 三澤 遥」展が話題になっているGGG(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)は28日から休館ですが、27日はオープンしています。あわせて、ぜひ。

※GINZA ART EXHIBITION:岩崎貴宏「Layer and Folding」
会期:2018年12月27日(木)〜2019年1月14日(月)

https://store.tsite.jp/ginza/event/art/3639-1636041014.html

【年末ギリギリのアートイベントご案内 その①】/Chim↑Pomによる平成最後のクリスマス

※明日です!

今年もあと10日を残すのみとなりました。と言っても僕は例年通り、いつもと変わらずに過ごしてます。忘年会も、クリスマスパーティもなく、新年会もない静かな年末年始です。内覧会も先日のファスナー船とコニカミノルタプラネタリアを最後に、年明けまでは取材の予定も特にありません。

そんな中、押し迫った22日と28日にふたつのアートイベントがあります。それもChim↑Pomと岩崎貴宏さんなので、軽くスルーするわけにもいきません。そんなわけでみなさんにもお知らせしておこうかな、と。ひとつめはChim↑Pomです。


































【ギャラリーツアー+イベント】
●『Chim↑Pomによる平成最後のクリスマス』ギャラリーツアーズ・クリスマス会アーメン🌲🎅
日時:2018年12月22日(土)16:00〜19:00
会場:ANOMALY(天王洲アイル)

天王洲ANOMALYで「グランドオープン」展を開催中のChim↑Pomメンバーによるギャラリーツアーです。ギャラリーツアー終了後はクリスマス会が行われます。参加を希望される方は飲み物、食べ物を持ち寄ってください。また、プレゼント交換会もあります。参加希望者は2,000円相当のプレゼントをご持参ください。

[イベント内容]
◯メンバーによるギャラリーツアー
◯クリスマス会(希望者のみ)※参加には飲み物、食べ物の持ち寄り
◯センスが問われるプレゼント交換会(希望者のみ)※2,000円相当のプレゼント
参加申し込みはこちらから。

http://anomalytokyo.com/exhibition/chimpom-grandopen/

2018年12月17日

老舗ホテルを守る職人の仕事:『富士屋ホテルの営繕さん -建築の守り人-』LIXILギャラリー

「富士屋ホテルの営繕さん」は銀座のLIXILギャラリーで開催中

本展の目玉とも言える展示がこの朱赤の欄干。
本館のホテル入口にあるもので、営繕さんの仕事によるもの

箱根・宮ノ下の『富士屋ホテル』は、明治11年日本初の本格的リゾートホテルとして開業した、日本を代表するクラシックホテルのひとつです。そのホテルの裏方として、建物の維持などさまざまな仕事をこなす「営繕さん」に着目した『富士屋ホテルの営繕さん -建築の守り人-』が銀座のLIXILギャラリーにおいて開催中です。

2018年12月7日

ふにゃふにゃ3Dプリントがたまらん!「もしかする未来工学×デザイン」:国立新美術館

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『東京大学生産技術研究所70周年記念展示「もしかする未来工学×デザイン」』展にようやくいってきました。会期は12月9日(日)まで。 理論と技術に導かれた優れたデザインばかりが展示されているわけですが、なんだかまるで、どれもデザイン性の高いおもちゃみたいで、触って楽しく、説明を聞いて、なるほど、というものばかり。 とりわけ冒頭写真のふにゃふにゃは3Dプリントで成形されたもの。特殊な構造からこんなふにゃ、な感じになっているのです。そんな中、四葉のクローバーを自動で探査するドローンは秀逸です。 #東大生技研 #ものづくり #Design #3dプリンタ

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新しい感覚器官を連想させるデバイス、ウェアのechoを体験してみた。「ここから3」:国立新美術館

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この手のひらにある黒い物体は、視覚障害の方の白杖に着想した、触れて感じ取る、新しい感覚器官を連想させるデバイス「echo」です。Dialog in the darkのアテンドである檜山晃さんをはじめ、Rhizomatiks Reserch、ANREALAGEらによって構成されるecho projectが開発したもの。 実際に触れなくても、その先に壁などがあると装着者に振動与えたりして、感じさせてくれます。単に障害のための器具というより、すべての人に対して新しい感覚をもたらすかのようなデバイスになっています。本来は服として着るものになるようで、ぜひ一度体験してみたいと思いました。 12月9日(日)まで国立新美術館で開催されている「ここから3-障害・年齢・共生を考える5日間」において展示、体験できます。 僕の好きな横溝さやかさんの作品をはじめ、障害のある方たちが制作した 魅力的な作品や、文化庁メディア芸術祭の受賞作などから選ばれたマンガ、アニメーション、メディアアートなどの作品を展示しています。最終日の12月9日(日)には音楽家の大友良英氏によるサウンドイベントが行われます。 #Dialoginthedark #akirahiyama #Rhizomatiks #ANREALAGE #echo #mediaart
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イラストレーター猫屋さんの個展「にじいろ」

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2018年12月3日

パリのデモ、暴徒化で凱旋門の美術品が破壊

パリで起きているジレ・ジョーヌ(燃料増税への抗議デモ)の余波で、ジュ・ド・ポーム国立美術館が火災に見舞われていることをお伝えしましたが、凱旋門では展示されている美術品などが破壊されてしまったようです。デモの理由については当事者ではないので、言及し難いところがありますが、こうした破壊行為そのものは許せるものではありません。本当に残念。




パリのデモでジュ・ド・ポーム国立美術館が火災に


パリで起きているジレ・ジョーヌ(燃料増税への抗議デモ)の余波で、ジュ・ド・ポーム国立美術館が火災に。

妹島和世デザインの西武特急ラビューが2019年3月運行開始


メッツァビレッジに行く道すがら、西武鉄道に乗っていて、こんなポスターを何度か目にしました。2019年3月に運行を開始する新型特急「LAVIEW(ラビュー)」です。





メッツァビレッジに行くのに、こんなポスターがあちこちで見られました。 2019年3月からの運行が発表されている、西武の新型特急「Laview(ラビュー)」001系です。西武では25年ぶりの導入となる新型特急で、なんと、デザインは建築家・妹島和世さん。 電車のデザインといえば、流線型だったり、そう見える塗色ばかりの通り一遍のつまらないデザインが多い中で、この丸みを帯びたデザインはかなりアバンギャルドといえます。 今回、タイミングが合わず、特急は使用せずにいきましたが、次はラビューで飯能に行く楽しみが増えました。レッドアローと置き換えになるということなので、ちちぶ号、むさし号での運用になるので、飯能も停車するはず。 今後、副都心線、東横線、みなとみらい線を通して、特急車両の横浜乗り入れも計画されているので、ラビューで横浜に行くという楽しみもありそうです。 今後の西武鉄道、ますます楽しみです。 #laview #seibutrain #kazuyosejima #metsavillage
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先日、同新型特急はロールアウトし、同社CMキャラクターの土屋太鳳さん、デザイン監修した建築家の妹島和世さんを交えた発表会が行われました。

ご存知の通り、妹島さんと言えば、金沢21世紀美術館、ルーヴル=ランス(いずれも西沢立衛さんとの建築ユニットSANNA)、最近では大阪芸術大学や日本女子大学、日立市市庁舎など、次々に新しいプロジェクトが進められている世界的な建築家ですが、車両デザインを手がけるのはこの「ラビュー」が初。



車体はアルミの壁構造になっており、すみだ北斎美術館を思い起こさせますが、直線的なデザインとは異なり、こちらは丸みを帯びており、ありきたりな言い方になりますが、いかにも未来的。沿線の街並みを映しながら走る姿がいまから楽しみです。

すみだ北斎美術館(設計:妹島和世)