2023年12月23日

『PERFECT DAYS』を生んだデザインプロジェクト THE TOKYO TOILET

代々木深町小公園トイレ:坂茂(建築家)
























12月22日に公開された役所広司主演、ヴィム・ヴェンダース監督による『PERFECT DAYS』。同作は、当初、ヴェンダース監督は日本での映画製作を短編として考えていたそうだが、来日した折、公共トイレの清潔さやサービスなど、清掃員のプロフェッショナルに感銘を受け、長篇作品として再構想したものが本作へと発展したという。

その公共トイレの舞台となったのが、日本財団が実施した渋谷区内に公共トイレを設置するプロジェクト『THE TOKYO TOILET』で、実際に渋谷区内17ヶ所に設置された世界的に活躍する16人のクリエイターが創造したユニバーサルデザインのトイレ

2023年12月17日

トリビュート、サカモト! 『坂本龍一トリビュート展 音楽/アート/メディア』が関わり深いICCで開催中

『坂本龍一トリビュート展 音楽/アート/メディア』がNTTインターコミュニケーションセンター(ICC)において、2024年3月10日(日)まで開催中だ。

Photo by Neo Sora ©2022 Kab Inc.

展示の様子


2023年3月28日に逝去した坂本龍一さんは広く一般には音楽家として知られた存在だったが、早くからその活動の領域をひろげ、アートとも深く関わってきたアーティストでもあった。本展では、そうしたアーティスト・坂本龍一が国内外、年齢の垣根を越えてコラボレーションしてきた、さまざまなアーティストとの作品を紹介している

2023年10月27日

ヴィム・ヴェンダースがふたたび東京を描いた『PERFECT DAYS』


第36回東京国際映画祭のオープニング作品として上映された『PERFECT DAYS』。名匠、ヴィム・ヴェンダース監督が手がけ、役所広司が演じるトイレ清掃員の日常を描く異色作。本作で主演と制作総指揮を務めた役所は、第76回カンヌ国際映画祭において男優賞を受賞した。ヴェンダース監督は黒澤明、小津安二郎といった日本映画の監督を敬愛しており、小津安二郎をテーマにしたドキュメンタリー「東京画」(1985年)を撮っている

2023年10月6日

【内覧会レポート】北陸工芸の祭典「GO FOR KOGEI 2023」開幕(ONBEAT:掲載)


水辺からアートを楽しむ。そんな素敵なアートフェスが開催されています。

いまやさまざまな地域で行われているアートフェスですが、地方での開催の多くは海や山、島といったその土地の自然を活かしたものが多く見られます。対して都市部で行われるアートフェスは街中の廃屋などを有効活用したものが目立ちます。

富山県富山市において開催中の「北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI 2023 物質的想像力と物語の縁起― マテリアル、データ、ファンタジー」(以降、GFK2023と記す)は地方型とも都市型ともちょっと違った独自のスタイルを持っており、地方でのアートフェス開催の工夫や可能性を感じさせます。水辺と都市機能をうまく融合させつつ、コンパクトながら変化のあるアートクルージングが楽しめるのです。

(以降はONBEATサイトでどうぞ)

https://onbeat.co.jp/news/260/

2023年9月24日

ほんとに終わっちゃうの? ジョン・ウィック完結編『ジョン・ウィック:コンセクエンス』を見た!


キアヌ・リーブス の大ヒットシリーズ「ジョン・ウィック」の完結編『ジョン・ウィック:コンセクエンス』を見た

2023年9月15日

虎ノ門と麻布台、ふたつの “ヒルズ” に新たにアートスペースが誕生(ONBEAT:掲載)


この秋、ふたつの “ヒルズ” に新たなアート施設がオープンします。

説明は不要と思いますが、ヒルズというのは東京都心の港区を中心に、デベロッパ-の森ビルが開発を進める複合施設のことです。長い歴史を刻んできた赤坂アークヒルズをはじめ、ヒルズの象徴と言える存在の六本木ヒルズに加え、ファッションの街のアイコンとなった表参道ヒルズ、2014年にはビジネスセンターとしての特徴を色濃くした「虎ノ門ヒルズ」が開業しています。

そして、その虎ノ門ヒルズに新たに『虎ノ門ヒルズ ステーションタワー』が10月6日(金)に開業。さらにこれに続いて、虎ノ門に隣接して『麻布台ヒルズ』が11月24日(金)に開業します。

(以降はONBEATサイトでどうぞ)

https://onbeat.co.jp/news/242/

2023年7月24日

【展覧会レポート】ポーラ美術館にて「シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画」が開催中(ONBEAT:掲載)


このグローバリズムの時代にあっても、大変悲しいことに国家間の諍いがなくなることはありません。しかしながら、市民レベルでの相互理解は益々進んでおり、アートもそこで大いに役立っています。


アートには「日本画」というジャンルが存在します。アーネスト・フェノロサが日本で目にした絵画を「ジャパニーズ・ペインティング」と呼び、「日本画」と訳されたことから「日本画」という概念が定着しました。


それ以降、日本の近代化のなかにあって、日本画の画家たちは、西洋画に対しての、という位置付けから、近代とは、西洋とは、国家とは、といった課題と向き合ってきました。さらに第二次世界大戦後、日本画滅亡の危機に直面しながらも、近代日本画を超克し「新しい日本絵画の創造」をやり遂げることで、日本画は新しい表現を獲得してきました。

(以降はONBEATサイトでどうぞ)

https://onbeat.co.jp/news/240/?fbclid=IwAR0ZumY_ilWZrF4ESrBufON6d4ZQTR2_548kL2MP3pxN9AgbfxD7UJXLi3Q

2023年7月16日

夏の夜、幻想的な光のインスタレーションで江の島を楽しむ。『江の島灯籠2023』光の絵巻

光の絵巻:瑞心門「縁日」


いまや日本の新しい夏の風物詩として、光を使ったインスタレーションが定着しており、全国各地でさまざまなアーティストが手掛けた昨品が夏の思い出を演出しています。

そうした中、夏といえば、の湘南を代表する江の島で、夏の夜を彩る『日本夜景遺産認定 江の島灯籠2023』(以下、江の島灯籠)が7月15日(土)よりはじまりました


2023年7月4日

『ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 メイキング・オブ・ハリー・ポッター』フォトリポート 1 これこそホンモノのイマーシブということだ!(cinefil:掲載)



『ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 メイキング・オブ・ハリー・ポッター』(以下、スタジ オツアー東京と略す)が 6 月 16 日(金)にグランドオープンしました。2012 年にオープンし、好評を 得ている「ワーナーブラザース スタジオツアーロンドン メイキング・オブ・ハリー・ポッター」に続き、アジア初となるハリー・ポッターの屋内施設としては世界最大規模のスタジオツアーです。

スタジオツアー東京は映画史上屈指のヒットシリーズとなった「ハリー・ポッター」シリーズや 「ファンタスティック・ビースト」シリーズの映画の世界を体験できるとともに、映画制作の舞台裏を学ぶことができる“知的なエンターテイメント”でもあります。アトラクションを中心としたテーマ パークを連想する施設ですが、スタジオツアーと銘打ったとおり、さながら自分が映画の出演者に なったか、もしかすると「ハリー・ポッター」の世界に迷い込んだかのように、映画の世界にリアル に没入する貴重な体験ができます。

このリアリティを実現している要となるのは3 D 映像や拡張現実の技術ではなく、実際に映画制作に 携わった世界最高峰のクリエイターたちの手により再現された実物大のセットに、キャラクターたち が劇中で纏った豪華な衣装や、物語に強いインパクトを与えた魔法動物たちが登場することで、魔法 の世界を現実のものとしているところにあります。

(以降はcinefilサイトでどうぞ)

https://cinefil.tokyo/_ct/17636946

『ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 メイキング・オブ・ハリー・ポッター』フォトリポート2 映画の記憶とリンクするシーンがきっと見つかる!(cinefil:掲載)


『ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 メイキング・オブ・ハリー・ポッター』(以下、スタジ オツアー東京と略す)のフォトリポート後半は屋外での展示からご紹介! 前半でご紹介したように、 スタジオツアー東京には「ハリーポッター」シリーズ、「ファンタスティックビースト」シリーズに 登場する数々の名シーンを再現した展示が次々に登場します。屋内展示が中心のスタジオツアー東京 ですが、屋外にもそうした名シーンに登場する展示があります。

(以降はcinefilサイトでどうぞ)

https://cinefil.tokyo/_ct/17636950

2023年6月27日

エマイユと7人の作家が創造する、陶芸の新たな魅力:グループ展『エマイユと身体』銀座メゾンエルメスフォーラム



今夏、エルメス財団は岩波書店より、自然素材を巡る職人技術や手わざの再考、継承、拡張を試みる「スキル・アカデミー」の一環として「Savoir & Faire 土」を刊行します。銀座メゾンエルメスフォーラムでは同書に関連した陶芸作品を集めたグループ展『エマイユと身体』を開催中です。


2023年5月19日

シリーズ最終章へ突入! ワイスピ最新作『ワイルド・スピード ファイヤーブースト』公開!


22年間爆走してきたワイスピの最新作『ワイルド・スピード ファイヤーブースト』が本日19日公開になりました。

先日、一足早く完成披露試写で観せていただきました!


2023年5月2日

リラックマ20周年をお祝い!『祝・成くま式』が大丸東京店で開催中

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リラックマが登場して20周年!
これを記念して成人式ならぬ「成くま式」を開催!

2023年3月13日

江戸・東京の手業を現代美術が革新する:江戸東京リシンク展2023

東京くみひも 龍工房


江戸・東京の伝統産業と現代美術がコラボレーションして新たな作品を創造する。そんな画期的な取り組みとして東京都が手掛けるのが「江戸東京きらりプロジェクト」


2023年2月11日

ポップと民藝、平面と立体。相反する特性を融合した若佐慎一:『若佐慎一 個展 魚行水濁鳥飛毛落』



『若佐慎一 個展 魚行水濁鳥飛毛落』のレセプションに行ってきました。若佐慎一さんは日本の伝統画法を学び、龍や鳳凰、獅子や⻁など幻獣を題材とする大和絵に現代性を加えた作品を発表してきた美術作家です。

ポップな絵画表現と民藝的な木彫、平面と立体といった日本の不二性(物事を二分しすぎない、幽玄の体感を大事にする感覚)に焦点を絞り、テクスチャーを重視した造形が若佐さん独自の作家性と言えます。本展では新作を中心に約30点の絵画・彫刻を展示しています。


2023年2月8日

抑えた中に愛が溢れるスパイ・サスペンス。巨匠チャン・イーモウ監督『崖上のスパイ』2月10日公開



現代の中国を代表する監督のひとり、巨匠チャン・イーモウ監督の最新作にして、初の本格スパイ・サスペンス『崖上のスパイ』。雪に閉ざされたモノクロームの美しい街・ハルピンを舞台に、抑えた演出ながら時には激しいアクションを交えて、フィルム・ノワールを思い起こさせるような美しい作品に仕上がりました。


2023年2月4日

空想と現実を行き交う幻想の画家『ヒグチユウコ展』が東京に凱旋



『ヒグチユウコ展 CIRCUS FINAL END』が森アーツセンターギャラリーで開催中。2019年に世田谷文学館で開催されて以降、全国を巡回し、好評を博してきたヒグチユウコ展がついに東京に戻って、規模を拡大しての開催です


2023年1月21日

代々木にマーク・ニューソンによるデザインのトイレ!


代々木にマーク・ニューソンによるデザインのトイレ

2023年1月5日

お正月公開イチオシ!平凡な主婦と一頭の馬が巻き起こした奇跡の実話:『ドリーム・ホース』



明日6日公開の『ドリーム・ホース』をひと足お先に。正月映画のイチオシです! 一頭の馬と、平凡な主婦、人生を諦めた田舎の村人たちが巻き起こす奇跡の実話。単なる感動作ではない、胸の空くような快作です!