2009年8月28日

GOOD DESIGN EXPO 2009開幕!

28日から『GOOD DESIGN EXPO 2009』が東京ビッグサイトで開催されます。昨日、一足早く拝見してきました。会場はまだまだ設営の真っ最中で、こうした展示会で設営が進行中の段階で公開するのはかなり珍しいと思いますが、JIDPO(日本産業デザイン振興会)の広報の前向きなスタンスには関心しますね。

会場にはグッドデザイン賞の二次審査対象の製品がなんと2,000点以上も! とてもじゃないけど、わずか1時間のプレビューでは回れないので、今年度新設の「フロンティアデザイン賞」のエリアと「ネットワーク領域」を中心に見てきました。

会場内にはミニ飛行船が

フロンティアデザイン賞は、企業のみならず、デザイナーやエンジニア、学生からも応募を募り、「まだ実現されていない提案や実験」を受賞対象とするもので、いずれも刺激的なアイディアばかりでした。とりわけエリアに美しい音色を奏でていたヤマハの自動演奏ピアノ(ミラノサローネに出品したモデルのようです)はとてもスタイリッシュで美しいフォルムを持ったものでした。ホンダは歩行アシスト機器のコンセプトモデルを出展しており、30日に実際に装着してデモンストレーションを行なうそうです。この辺の技術はASIMOからの流用なんでしょうね。また、色素増感太陽電池(最近、ソーラーカーでもよく使われています)という最先端の技術を使いながら、和のテイストを持ったソニーの自己発電型行灯「Hana-Akari」がなんともいい感じでした。

ホンダの歩行アシスト機器/ソニーのHana Akari

ヤマハはコンセプトモデルのピアノを展示

ネットワーク領域でとにかく目立っていたのが、iPhoneアプリケーションでした。数は数えていませんが、他が霞むぐらいでした。あとは大量のパソコン、大量のケータイで、これはちょっとひとつひとつ見て回る気になれませんでした。

フォーユーの多機能液晶時計LCD Clock

会場のセンターには電光掲示板型のネットガジェット「ANOBAR」を配した「ANOBAR LOINGE」があり、隣りのSoup Stock Tokyoのカフェとともに、会場の憩いのスペースになっていました。もっともプレビューではまだなにも提供されていなかったので、会期中に、ぜひ、スープを楽しみたいと思います。

ANOBAR LOUBGE

Soup Stock Tokyo

なんとこんな超重量級の展示も。KOBELCOのダイナスペック

不用品回収のエコランドのブースはなんとすべて回収品でできているとか

なお、ここで紹介した会場、各ブースの様子は、開幕前の設営段階のものですので、実際とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

2009年8月17日

河口龍夫展がTwitterに

東京国立近代美術館で10月に開催される『河口龍夫展 言葉・時間・生命』が、Twitter内に展覧会アカウントを立ち上げました。こういう試みは他の美術館、ギャラリーでもやって欲しいものです。
レセプションの時間なんか、特に忘れがちなので、当日にtwitterにpostされれば便利。

2009年8月8日

TWSでもエコ。大巻伸嗣が描くトーキョーの「絶・景」

先週なってしまいましたが、8月1日からトーキョーワンダーサイト渋谷で『絶・景 真空のゆらぎ/大巻伸嗣』展が開催されています。

まず驚かされるのは、会場に海と砂浜が再現された作品「言葉の無い予言」なんとも夏らしく、涼しげに浜辺を再現して、浜辺を汚すゴミや漂流物の問題でも提起しようというのでしょうか? 薄暗い会場には妙に黒い砂が敷かれ、実際に水を引き入れた浜辺になっています。さらにその小さな小さな海には小舟が浮かび、その向こうにはどこかで見た事のあるような、街がぼんやり写し出されています。

よくみれば小舟の舳先には小さな鳥が街の方を向き、いまにも飛び立ちそうに止まっています。

この涼しげな作品はその理由を知らなければ、この展覧会を見に来た意味がありません。実はこの浜辺の砂は「スラグ」と呼ばれるものが敷き詰められています。スラグはゴミをガス化溶融炉(ゴミ処理施設の一部)で燃やして出た燃えカスなのです。ここにあるスラグは東京都のゴミ処理施設で日々生み出されているもので、これ以上、処理のしようがない最終処分物です。スラグにはほとんど使用用途がなく、多くがアスファルトなどに混ぜて東京の地面になっています。つまり、いまあなたが立っている、その場にスラグがすでにあるというわけです。

大巻さんは、スラグに埋め尽くされた場所が「未来」であり、向こう側に見える薄ぼんやりした懐かしい街がいま現在いる「過去」なのだと説明しています。未来から過去を見させられているわけで、それはまるで彼岸から現世を見させられているようにも感じます。しかし、未来と過去は隔絶されたわけではありません。スラグでできた小舟に止まる鳥がふたつの岸をつないでくれています。「まだ、間に合う」のでは、と一縷の希望を感じぜずにはいられません。

内覧会ではもうひとつの展示である「真空のゆらぎ スカイライン」のパフォーマンスが行なわれました。二階の会場に大量に敷き詰められたスラグを小さな穴から落として、一階にもうひとつのスカイライン(地平線)を作り出そうというものです。ところがこのスラグは大変微小なため、会場内はもうもうたる粉塵に塗れることになります。


「真空のゆらぎ スカイライン」のパフォーマンスの様子。参加者はマスク着用という、異様な雰囲気の中、行なわれました。

大巻さんによれば、展覧会の期間中に、東京都のエコバス(バイオディーゼル燃料を使ったハイブリッドの都バス)を使って、東京都のゴミ処理施設でガス化溶融炉を見学しようという、エコツアーの企画も進めているということです。実現にはいろいろとハードルがありそうですが、実現したらぜひ、参加したいと思います。

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