左から『ACACIA』の辻仁成監督、映画祭大使の木村佳乃、 グリーンアンバサダーの杏、『ACACIA』主演のアントニオ猪木 |
16日、第22回東京国際映画祭(TIFF)の記者会見が六本木ヒルズの六本木アカデミーヒルズ49Fにあるタワーホールで行なわれた。今年もものすごい数のマスコミや映画祭関係者が出席した。映画祭は10月17日から25日まで開催されるが、今年の目玉と目されていたジェームズ・キャメロン監督の「タイタニック」以来12年ぶりの新作となる『アバター』はフッテージ(映像素材)の上映に留まるようだ。
で、今回の記者会見のゲストは、コンペティションに出品する『ACACIA』の辻仁成監督と映画初主演となるアントニオ猪木が登壇しただけで、審査員長で『バベル』の監督、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの出席もなし。映画祭大使とグリーンアンバサダーも昨年と同じく、木村佳乃、杏で代わり映えなし。依田チェアマンのメッセージも結局、グリーンカーペットなどエコの話に終始し、なんだかぼんやりした記者会見に。
唯一、印象に残ったのは、挨拶に立った猪木が開口一番「元気ですかっ!」と叫んだ瞬間だけだったかも。記者からの質問も日本のイルカ漁を取材した「ザ・コーヴ」の上映を一旦、取りやめたにも関わらず、上映を決めた件について、その理由を聞いた事ぐらい。依田チェアマンへの映画祭の今後の方向性についても、どうも要領を得ない回答で、TIFFの映画祭としての今後に不安を感じざるを得なかった。
オープニングはジャック・ペラン監督の海洋ドキュメンタリー『オーシャンズ』、クロージングはピクサーの「モンスターズ・インク」を手がけたピート・ドクター監督の『カールじいさんの空飛ぶ家』。コンペティションにはフォ・ジェンチイ監督の作品など15本。
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