2012年2月19日

クリエイティブから、町を愛し、郷土を思い、国を考える

ナガオカケンメイさんが長い間取り組んできているd design travelの延長上の取り組みとして、4月26日、渋谷に開業するヒカリエ 8Fに47都道府県をテーマにした「d47」がオープンする。ミュージアムや食堂などが開かれ、ここを拠点に47都道府県のさまざまな魅力を発信していこうというものだ。

『d design travel』。紙媒体だけでなくiPhoneアプリもある

ナガオカさんの取り組みだけではない。このところ、クリエイターによる地域に根ざしたさまざまな取り組みがあちこちで起きている。


先日、MCのお手伝いをした映画監督の古新舜さんが主宰した『ソーシャルシネマ・フェスティバル 地域映画合戦2012』も近い意味合いを持つイベントだった。地元で撮影したり、映像を通じて地元を描いた映像作品を集めて、コンペティションという形式で紹介するという内容だった。最近では映画と地域は密接な関係にあり、映画製作のひとつの流れと言えるが、本映画祭はそれだけが目的ではない。


大阪のメビック扇町がこの数年取り組んできた「わたしのマチオモイ帖」も同様だろう。全国各地の町を題材に、地元のクリエイターやその町に関わりのあるクリエイターによりオリジナリティあふれるデザインで制作された小冊子が制作するというもの。小冊子278冊と映像47編を紹介した展覧会『my home town わたしのマチオモイ帖が東京ミッドタウン DESIGN HUBで開催中だ。また、東京・末広町にある3331 Arts Chiyoda にある『3331 LIBRARY』では全国のアート&カルチャーを紹介するフリーペーパーが数多く常設で設置されている。


展覧会『my home town わたしのマチオモイ帖』は2月26日まで

展示されている小冊子はオリジナルの一点ものだ

それぞれこれまで長く取り組んできているものばかりだが、多くの注目が集まっている直接的なきっかけが東日本大震災である事は想像に難くない。これ以降、多くの人が、自分の家族を、自分の生まれ育った土地、お世話になった場所を強く思う事になっただろう。

しかしそれ以前に、僕たちの生活に大きな変化が生じてきた事もあるのではないかと感じている。メールやウェブがあってもこれまでつながる事のなかった遠くの人、懐かしい人ともソーシャルメディアが繋いでくれた。いつでも、どこにいても、なんのストレスもなく繋がることができる。その事は、仕事の場、生活の場というものを改めて考えるきっかけとなり、ひいては自分の場所、郷土、そして僕らの日本という国を考える人も少なからずいたのではないだろうか。

クリエイターのみなさんの取り組みに触れ、改めて、町を愛し、郷土を思い、国を考える。これからも考えていきたい、大きな課題だと感じている。

コメントを投稿