東京国立博物館 東洋館は2013年1月2日に新装開館します |
同館は東京国立近代美術館などを手がけたモダニズムの建築家・谷口吉郎が設計によるもので、今回の改修工事ではオリジナルの設計デザインを継承する形で耐震補強が行われました。そのため、特徴的な中央の吹き抜け、ホール、開口部には耐震ブレースを設けない形となっており、中央吹き抜けにシースルーのエレベーターが設置されたのを除けば、改修前とそれほど変わらない印象になっています。
4Fから吹き抜け部分を見下ろす。階段の手すりは工事前と変わっていないのがわかります |
中央吹き抜け部分にはエレベーターが新設されました |
大きく変わったのは映り込みの少ない低反射ガラスを用いた展示ケースが新たに導入され、照明には蛍光灯に代わってLED照明が採用され、より美しく、見やすい展示となった各展示室のデザイン。例えば、3Fの「中国の青銅器」では大きな曲面ガラスの展示ケースが設けられ、「饕餮文瓿(とうてつもんほう)」などの中国古代文化の象徴である青銅器が展示されており、さまざまな角度から鑑賞できます。この他、展示品の性質や状況に応じて工夫された展示ケースが設置されており、展示方法からこれから展示される作品を創造するのも楽しいです。
なお、あくまで今回の公開は特別に一部作品が収められたサンプル展示の形となっており、今後、レイアウトや照明などの変更が行われる事もあるとの事です。来年2013年1月2日のリニューアルオープンの前後には、展示が完了した新生アジアギャラリーを改めてプレスに公開いただけるとの事ですので、その時は改めてより詳しくお伝えできると思います。
「如来三尊像」をはじめとした中国の仏像が展示された1Fの展示室 |
ガラスがあるようには見えないほど映り込みの少ない展示ケースに収められた古代中国の青銅器 奥から2番目の「饕餮文瓿」(殷時代・前13〜前11世紀 中国 坂本キク氏寄贈)などが並ぶ |
照明は従来の蛍光灯からLED照明に変更されており、作品がより美しく鑑賞できます。 写真は『国宝 紅白芙蓉図』(李迪筆 南宋時代・慶元3年) |
展示物がないのでわかりにくいのですが、天井高が通常の部屋の1.5倍はあり、 かなりの大きさの作品も展示できそうです |
「中国文人の書斎」を再現し、書斎を飾る書画や文房具を紹介するための展示ケース。 机を置くスペースを確保するためにかなりの奥行きがとられています。 床もこのケースのみ石板が貼られています |
この他、現在、資料館で運営されている「TNM&TOPPANミュージアムシアター」が300インチの大型スクリーン、高精細4Kプロジェクター、98席(全席収納式テーブル付)へと規模が拡大し、より充実した内容で新たにオープンします。バーチャルリアリティで再現された歴史的建造物などの映像を迫力のスクリーンで楽しめます。東京国立博物館東洋館は総合文化展観覧料(一般600円、大学生400円)で観覧できます。
東京国立博物館 東洋館 お問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
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