エルメス財団は、銀座メゾンエルメスフォーラムにおいて、アムステルダムを拠点とする写真家・アーティストのシャルロット・デュマの展覧会『ベゾアール(結石)』を開催中です。
デュマは現代社会における動物と人の関係性に着目し、20年にわたって、騎馬隊の馬や救助犬といった、人間と密接な関係にある動物を撮り続けてきました。本展では2014年より日本の滞在し、北海道、長野、宮崎、与那国島など日本各地8カ所を旅して出会った、在来馬たちをとらえた写真や映像を展示しています。
これらの写真や映像は、少女と馬の姿をとらえたドキュメントであり、そこには古代から深い関わりをもってきた馬の姿から原始の風景における、人と馬の間にあったドラマ性を感じさせます。
展示は写真や映像だけでなく、馬と人との生活の間に生まれた道具や埴輪、玩具などもあわせて展示されていて、これらもまた大変興味深い。動物と人との関わりということにおいては、いまや犬や猫ばかりを思い浮かびますが、古来、人と馬もまた深い関わりがあったことを思い起こさせます。
会場にはテキスタイル・デザイナーのキッタユウコによる藍染めの布を使ったインスタレーションが映像作品との高価的なコラボレーションを生み出しています。また、これらをコーディネートした、建築家の小林恵吾と植村遥が手がけた会場構成も必見といえるでしょう。
【開催概要】
展覧会目:『ベゾアール(結石)』シャルロット・デュマ 展
会期:2020年8月27日(木)~12月29日(火)
会場:銀座メゾンエルメス フォーラム
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