一見すると精緻なジオラマのような仕事で、立体物の金魚が泳ぐ桝を再現しているのかと思えますが、実は金魚は平面。つまり絵なんです。金魚の絵を積層させて、アクリル樹脂の中に埋めて、水中を表現しているわけです。
これ、さらに驚くのが、平面であることを知ってから見ても、どんなに目を凝らしても立体に見えるのです。自分の目を疑うレベルです。
この作品は2021年12月2日より上野の森美術館で開催されている『金魚絵師 深堀隆介 金魚鉢、地球鉢』で見ることができます。
本展では代表作の《金魚酒》からはじまって、最新作のインスタレーション《僕の金魚園》まで作家の全仕事が展観できます。
《金魚酒》の手法をベースにさまざまなシチュエーションに金魚を泳がせているのは楽しいの一言。桶や桝、バケツに金魚が泳いでいたかと思えば、机や箪笥の引き出し、さらには傘にも。その自由な発想には驚くばかり。
最後に展示されているインスタレーション《僕の金魚園》は冬の上野に突然現れた夏祭りのシーンのごとく、金魚掬いの出店を再現。まさに集大成のような作品になっているのですが、どうしてマンガチックな金魚を泳がせたのかはナゾ。
ここでは紹介していませんが、他にドローイング、Tシャツ、熊の木彫り、うろこにフォーカスした絵画など、盛りだくさんでした。いわゆるジオラマ作家とは違うところを見て欲しかったのかもしれませんが、これらについては、正直迷走している間が否めず、残念に感じました。
全体的には作品の精緻さ、美しさは確かだと思いましたが、個人的にはもうちょっと日本的な情緒を作品のシチュエーションに醸してもよかったのかな、と。あざといと思われても、より日本人の琴線に触れるような、ノスタルジックな仕上がりなっていてほしかったのが正直な感想です。
最後にこれは技術的には難しいのかもしれませんが、アクリルで表現されている水により透明度があるともっといいのにな、と。
#深堀隆介
#金魚絵師
深堀隆介展「金魚鉢、地球鉢。」<オフィシャルサイト>










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