2022年12月29日

『アニメージュとジブリ展』東京で再開催!「人にフォーカスした展示がいい」とスタジオジブリ・鈴木敏夫さん



12月28日、年明け3日から松屋銀座イベントスクエアで開催される『アニメージュとジブリ展』のオープニングイベントを取材してきました。



同展は2021年4月に同じ松屋銀座を東京会場として開催したのを皮切りに、全国を巡回していたものですが、最初の東京会場はコロナの影響による緊急事態宣言のため、開幕わずか10日で中止になったもので、今回、構成も一新、内容もパワーアップしての再開催となります。


オープニングイベントでは、株式会社スタジオジブリ代表取締役プロデューサーの鈴木敏夫さんと、ジブリが発行する小冊子「熱風」に連載をもつ写真家カンヤダ・プラテンさんのトークイベントが行われました。


鈴木さんはいつものようにリラックスした出で立ちで現れ、カンヤダさんはちょっと緊張の面持ちでした。カンヤダさんが撮影した展示風景の写真を見ながらトークが進められました。





最初に会場入口にあるネコバスを撮影した理由を聞かれたカンヤダさんは「ネコバスと一緒にアニメの世界に入っていけると思ったからです」と







アニメージュ創刊の経緯について、鈴木さんは「おがたさん(初代編集長の尾形英夫さん?)がアニメの雑誌を作ると言い出した。それで、お前作って、と。ナウシカを作ろうと言ったのもこのひと」。本展を開催するにあたって言ったのは「おがたさんを紹介してほしいということだけ。もっと人にフォーカスした構成にすればいい」と


他にも、アニメージュの編集者として、(ガンダムシリーズの監督の)富野由悠季さんとテレビシリーズのガンダムを映画として再編集するなら、という企画を行ったことや、プラモを高校生、大学生に興味を持ってもらう仕掛けとしてガンプラ大特集もやった、といったエピソードを披露。






スタジオジブリでのエピソードとして、ある時、阿佐ヶ谷のスタジオにふらっと現れて、アニメーターにしろと言ったのが庵野秀明さん。宮崎駿さんが「おもしろそうじゃない」と言ったので面接することになった。宮崎さんに採用することにした理由を聞いたら「テロリストみたいだったから」と(笑)






展示の最後には宮崎駿さんが秘密裏にジブリパークを見に行った際にカンヤダさんが密着して撮影した写真が。カンヤダさんは「(宮崎さんを)撮れるか心配でしたが、優しい顔をしていたので撮れました」と。







パーク訪問の裏話として鈴木さんは「(パークを宮崎)吾郎さんが案内したのだけど、宮さんは息子であろうと、ものづくりの視点で見るの(厳しいことを言いそう)だけど、吾郎さんの見せ方がうまかった。こどもの視点から案内をはじめたのを宮崎さんは喜んでいて、素直に褒めていた」とのことでした。





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