2013年11月26日

『ヱヴァンゲリヲンと日本刀展』がついに東京で開幕。  3メートルを超えるロンギヌスの槍を見逃すな!

岡山でしか見られなかった、あの『ヱヴァンゲリヲンと日本刀展』が東京で初公開! プレス内覧会に参加してきました。

『ロンギヌスの槍』(三上貞直/橋本庄市 作)

2012年に「岡山の備前長船刀剣博物館 備前おさふね 刀剣の里」で開催されて話題となり、全国から岡山に詣でるエヴァファンが多くいたようですが、全国各地を巡回後、ついに11月23日に上野の森美術館でお披露目となりました。さらに来年2014年には国際交流基金の主催により、4月にフランス展、7月にスペイン展と世界に進出します。

本展は全国の刀匠たちが「ヱヴァンゲリヲン」とコラボレーションし、作中に登場するさまざまな武器を、伝統工芸の粋を集めた日本刀製作の技術で現実のものとして作り出し、日本刀文化とは関わりの薄かった層にも、伝統文化や技術の底力を感じてもらおうというもの。まさに「ものづくり」と「クールジャパン」が見事に合体した展覧会と言えます。

展示のメインとなるのは、全長3mを超える「ロンギヌスの槍」。男性でも抱えるのが精一杯というもので、屈指の実力者である刀匠・三上貞直さんとその弟子の金属造形作家の橋本庄市さんの共作によるもの。あまりの巨大さに三上さんの工房そのものを作り直して、製作に挑んだそうです。

ロンギヌスの槍の説明は不要かもしれませんが、エヴァの作中、特務機関NERVの地下空間に封印された第二使徒リリスの胸に突き刺さった状態で登場するもので、エヴァンゲリオンの身長よりも長いという設定にならい、本作品も長さを強調しており、DNA螺旋を想起させる“ねじり”も大きな特徴になっています。

ロンギヌスの槍。材料となる複数の金属を層状に重ねる技法でつくられたダマスカス鋼で作り出された地肌の模様「綾杉肌」が見事
エヴァンゲリオンレーシングのレースクィーンのみなさんも応援に駆けつけていました

見どころはロンギヌスの槍だけではありません。エヴァのアナザーストーリーとして「電撃ホビーマガジン」に連載されていた小説「エヴァンゲリオンANIMA」の作中に登場する、マゴロクソードとビゼンオサフネも展示されています。刀に詳しくなくとも時代劇などで、このふたつの名前には聞き覚えがあるだろうと思いますが、マゴロクソードは関孫六、ビゼンオサフネは備前長船が由来になっています。

関孫六とは美濃国(岐阜県)関地方で活躍した刀工集団で、なかでも兼元孫六の作る刀は山形の刃文「三本杉」と凄まじい切れ味で知られており、「最上大業物」の称号を与えられています。作中ではこの孫六を解析して生み出されたのがマゴロクソードで、ATフィールドを切り裂き両断する機能があります。


「マゴロクソード」(尾川兼國 作)。刀身には三本杉、拵は初号機のパーソナルカラーである青紫に染められ、伝統とポップが見事に融合している
「カウンターソード」(川崎晶平 作)。こちらも「エヴァンゲリオンANIMA」に登場した武器で日本刀の刀身と実体弾を打ち出す銃の要素を兼ねている

「ビゼンオサフネ」(松葉國正 作)。刀身だけでも144.2cmという大太刀。刃文「大乱れ」が美しい。

「プログレッシブナイフ剣型<角>」(石田國壽 作)。映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」本編に登場したもので、柄は作中のデザインを忠実に再現している


また、「綾波レイ仕様 刀」や「渚カヲル仕様 刀」といった東京展から初出展の作品も展示されています。さらに東京展よりスタートした新プロジェクト「刀野薙ーNATAYANAGI」の製作過程も公開されています。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」のメカニックデザイナーの山下いくとさんが本展のために描き下ろしたオリジナルデザインの刀剣類を、刀匠・宮入 小左衛門行平さんが製作するというもので、2014年11月完成を目指しています。


「綾波レイ仕様 刀」(吉田政也 作)。東京展より初出展。綾波レイの白いプラグスーツやエヴァンゲリオンとのハーモニクス(精神のシンクロ)をモチーフに製作。

「渚カヲル仕様 刀」(加藤賀津雄 作)。東京展より初出展。最後の使者として静謐を望むところから海の青をイメージした拵に。

新プロジェクト「刀野薙ーNATAYANAGI」。写真は製作中の刀身。

この他にも短刀や脇指、兜まで展示されており、まだまだみどころはいっぱいです。ちなみに音声ガイド(500円)は葛城ミサト役の三石琴乃さんが担当しています。また、館内のカフェ喫茶 森で本展オリジナルメニューを注文すると限定版コースターがプレゼントされます。

最後に併催されている『海洋堂エヴァンゲリオンフィギュアワールド』に展示されていた見事なジオラマをご紹介します。









会期:11月23日(土・祝)〜12月23日(月・祝)
会場:上野の森美術館(上野)
開館時間:10:00〜17:00
入場料:一般1000円、大学・高校生800円、中・小学生600円
主催:上野の森美術館、産経新聞社、テレビせとうち、博報堂DYメディアパートナーズ、一般社団法人全日本刀匠会事業部
企画協力:グラウンドワークス
協力:テレビせとうちクリエイト、電撃ホビーマガジン ©カラー

[同時開催]「海洋堂エヴァンゲリオンフィギュアワールド」
入場料:一般500円、大学・高校生400円、中学・小学生300円

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