2年間の大規模改修工事を終えてリニューアルオープンした東京都美術館 |
ほとんどの方は上野という場所には、動物園とかお花見、はたまたアメ横ってイメージしかないと思いますが、上野は東京国立博物館をはじめとした美術館、博物館が集中している日本屈指のアートエリアでもあるのです。その中のひとつ、東京都美術館が4月1日にリニューアルオープンしました。
同館は大正15年(1926年)に東京府美術館として実業家・佐藤慶太郎氏の寄付により創設されたもので、昭和50年(1975年)に建築家・前川國男氏の設計による現在の建物が建築されました。前川氏は日本を代表する建築家で、公園を挟んで向こう側には師であるル・コルビジェの設計による国立西洋美術館(本館)があります。
同館は大正15年(1926年)に東京府美術館として実業家・佐藤慶太郎氏の寄付により創設されたもので、昭和50年(1975年)に建築家・前川國男氏の設計による現在の建物が建築されました。前川氏は日本を代表する建築家で、公園を挟んで向こう側には師であるル・コルビジェの設計による国立西洋美術館(本館)があります。
今回、開館して35年を経過して施設や設備が老朽化した事により、躯体を残して大規模な改修工事がおよそ2年に渡って行われていました。特に企画展を行えるように展示室の大幅な刷新をおこなった企画棟は、外装の打ち込みタイルを新たに製造してほとんど建替えに近い大掛かりなものになりました。同じ敷地内に天井高4.5mで最新の展示設備に対応した3つの大きな企画展示室を備えており、今後、開催される企画展に対応していきます。
目玉となる企画展の第一弾は6月30日から「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」が予定されており、秋には10月6日より「メトロポリタン美術館展」が行われます。
ほぼ建替えに近い全面的な改修となった企画棟 |
企画棟には鑑賞の合間に休憩できるスペースが用意されている |
平屋だった中央棟は2階建てへと増築され、LB階にミュージアムショップが増床してオープン、2階にはパティオを見下ろすようにメインダイニング「MUSEUM TERRACE(ミュージアム・テラス)」が、1階の北側に面して整備されたアプローチの向こうに旧東京音楽学校奏楽堂を望む場所にカフェ「M CAFE(エム・カフェ)」が新設されました。また、これまで同館には正式な来館者用のオープンスペースがありませんでしたが、今回、インフォメーションも兼ねた「佐藤慶太郎アートラウンジ」が1階に設けられました。さらに交流棟も改修され、1Fには美術情報室が設置され、同館のグランドレストランに位置づけられるちょっと高級な洋食レストラン「IVORY(アイボリー)」が新設されました。
平屋だった中央棟は2階が増築され、1Fにミュージアムショップ、 2Fにレストランなどが新設された |
中央棟2Fに新設されたメインダイニング「MUSEUM TERRACE」 |
1Fのミュージアムショップは拡張してオープン |
交流棟に新設された、新しい洋食を提案するレストラン「アイボリー」 2,500円から5,000円のコースメニューが中心 |
インフォメーションラウンジとして新設された「佐藤慶太郎記念アートラウンジ」 |
東京都美術館がリニューアルになって、かなり雰囲気も変わってきた上野の森ですが、公園自体もさらに大きく変わりつつあります。上野恩賜公園はここ数年、大幅な改修工事を進めており、現在、同公園の中心的な存在である大噴水をはじめとした竹の台広場と呼ばれるエリアの大規模な改修を進めています。
この竹の台広場の南側部分が4月14日に開放され、18日には2つのオープンカフェがオープンします。ひとつはJR上野駅、国立西洋美術館寄りには「上野の森パークサイドカフェ」です。もうひとつは東京都美術館、恩賜上野動物園寄りの「スターバックスコーヒー 上野恩賜公園店」です。
スターバックスコーヒーとしては富山環水公園店(富山県)、福岡大濠公園店(福岡県)に次ぐ3店舗目の公園内店舗で、都内では初となります。また、すでに2店舗が出店している上野エリアですが、上野公園側としては初の出店となります。とりわけスターバックスコーヒーのオープンは、東京都美術館も含め美術館の施設は早くに閉店してしまうので、来館者はもちろん、近くにある東京藝術大学の学生にとっても、21時閉店を予定している同店はうれしい存在になるだろうと思います。僕も上野がターミナル駅なので、エキュート以外の選択肢が増えてうれしい限りです。
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