| 『GODZILLA ゴジラ』の日本公開は7月25日 |
怪獣ファン、特撮ファンはもちろん、多くの映画ファンも公開を心待ちにしているだろうと思いますが、ご存知のように本家本元の日本での公開は今夏7月までお預けです。これは、日本で公開されれば、多かれ少なかれ、いい評価も悪い評価も、ともに出てしまうでしょうし、それらの評価は確実に作品の評判に影響し、ひいては興行成績にも影響するのは必至。日本での評価が先に出てしまう前に、海外での評価を固め、興行成績に結果を出した後で日本で公開しようという事なのだろうと推測できます。
「ゴジラ」ならびに怪獣映画に対する日本人の意見は想像している以上に海外から重視されているようです。「ゴジラ:日本人はなぜ怪獣映画を愛するのか?」をテーマとしたBBCの記事で、日本人がゴジラならびに怪獣を愛する理由をたずねられ、数度のメールでのやり取りから、さまざまな疑問にお答えしました。
残念ながら僕は英語が堪能とまでいきませんので、僕の回答の微妙な部分をどこまで英語で表現しているのかは確認できていませんが、かなり丁寧に僕の意見を取り入れ、記事に反映したことは間違いないようです。微妙なニュアンスについて、もし齟齬がある事がわかったら、ブログで修正していければと思います。
BBCの記者の方とやり取りをしていて違和感を感じたのは、「ゴジラ」(1954)=反戦反核映画、という前提のもとで話を進めようとしている点でした。
たしかに、ゴジラは水爆実験で目覚めた怪獣だし、オキシジェンデストロイヤーが第三の兵器となって人類に再び戦火を引き起こさないようにゴジラとともに海の藻くずとなった芹沢博士。ゴジラの進撃ルートが東京大空襲でのB29の爆撃ルートをなぞらえているとか、ゴジラに蹂躙された東京の街と人々の姿を広島、長崎を取材して描いているなど、反戦反核を思わせる部分は多くみられます。
ですが、僕にはどうしてもそれがすべてとは思えません。敗戦から立ち直りつつあり、これから日本を本格的に復興させよう、という国民全体の士気があがってきていた当時の社会の雰囲気の中で、本多猪四郎監督や円谷英二特技監督、田中友幸プロデューサーら製作陣には、メッセージ性よりも先に、世界が驚く映画を作ってやろう、という意気があったのではないかと思います。
第二作となった「ゴジラの逆襲」(1955)ではゴジラがアンギラスと大阪城で対決する、その後の怪獣映画の原型となる怪獣バトルがスタートします。「ゴジラ」(1954)以降、シリーズ化していく怪獣映画の中で、リメイクされた「ゴジラ」(「ゴジラ」1984、「ゴジラ2000ミレニアム」1999)では核が取り上げられ、「ゴジラ対へドラ」(1971)のように環境問題などさまざまな社会的なテーマが盛り込まれた作品が制作される事はあっても、ストーリーの中心はあくまでVS怪獣、VS宇宙人、VS自衛隊であり、エンターテインメントに徹してきたのがゴジラシリーズだと思うのです。ゴジラシリーズについては「ゴジラ 東宝公式サイト」に詳しいのでぜひそちらをご覧下さい。
そうは言っても、原爆(広島、長崎)、水爆(第五福竜丸)、原発事故(福島)を経験した僕たち日本人にとって、ゴジラが持つ反戦反核という普遍的なテーマに真摯に向き合い、世界に向けてメッセージしていくのは、ゴジラを生み出した日本人として果たさなければならない責務だと思うのです。
ちなみに僕はまだ本作品は観ておりません。7月25日まで国外に旅行する予定もありませんしね。そういうわけで、どこかで試写会にでもいかない限り、公開当日、IMAX 3Dで見ることに決めています。このブログの続きは、公開後、作品を観てからにしたいと思います。
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