遠藤一郎さんは車体に大きく「未来へ」と描かれた『未来へ号』(“未来へGO”と“未来へ号”をかけている)に乗って車上生活をしながら日本中を駆け巡り、旅先で出会った人々にその人の夢を車体に書いてもらい「GO FOR FUTURE」のメッセージを発信し続けています。各地のアートイベントでの展示やパフォーマンスを行っており、25日まで3331 Arts Chiyodaで行われていた「『つくることが生きること』東日本大震災復興支援プロジェクト展」においても、「未来へ号」を展示していました。
今回、六本木アートナイト2012で披露した『RAINBOW JAPAN 2012』は、今年のはじめにこれまで同様に日本中を巡りながら夢やメッセージを書いてもらい、その足跡をGPSログに記録することで、足跡でそのまま日本地図上にメッセージを描いてしまおうというプロジェクト。
1年前、予定されていた「六本木アートナイト 2011」は東日本大震災の影響による電力不足など、さまざまな理由により中止になりました。中止となった当日の3月26日には実行委員長である南条史生森美術館館長らの呼びかけにより、「ART for Life:東北太平洋沖地震被災者支援シンポジウム」が行われ、僕もトークイベントに登壇させていただきました。そのときのシンポジウムは笑いもあったものも、静かで厳かな夜でした。
それから1年、アーティストが、アートが、この国難にどのように役立てるのか、なにができるのかをつぶさに見てきました。僕が見たのは、多くのアーティストやアート関係者が、直接被災地に赴きボランティアのひとりとして活動する人、アート活動を通して被災地に元気を届けようとする人、仕事の通じて被災地への支援を続ける人、さまざまな姿でそれぞれができる範囲で取り組む姿でした。その成果のひとつが先日、レポートさせていただいた3331 Arts Chiyodaでの『つくることが生きること』展であり、この六本木アートナイトでした。