2014年3月6日

もうすぐまたあの日がめぐってきます。『3.11映画祭』開催

もうすぐまたあの日がめぐってきます。あれからもう三年なのか、まだ三年なのか。すっかり忘れてしまったという人はいないまでも、もう“震災”の二文字を意識しない日々を送っている人は多いのだろうと思います。その反面、ボランティアであったり、仕事を通じたり、さまざまな形で復興支援を続けている人もたくさんいるのだろうと思います。




3331 Arts Chiyodaはいち早く震災復興支援に向けてアクションを起こしてきました。その中から生まれたのが東日本大震災復興支援プラットフォーム「わわプロジェクト」(運営:一般社団法人非営利芸術活動団体コマンドN)です。同プロジェクトが震災直後から手がけてきたのが、震災から一年後の2012年3月に開催された展覧会「つくることが生きること」でした。東北のアーティストをはじめ、さまざまなものづくりや震災復興に動いている人々とともに作り上げた展覧会は翌2013年3月にも行われ、もうひとつの被災地であり、復興地の神戸でも開かれました。当初はアートなんかに何ができるのか、という声も聞かれましたが、それは着実に実を付けてきていると感じています。

そして三年目の今年は『3.11映画祭』が開催されます。復興の道のりを歩む人々の姿や、原発事故に翻弄される人々の日常を追った作品など、それぞれの監督が多様な視点から捉えた東日本大震災に関するドキュメンタリー32作品が、3月9日(日)から22日間にわたって一挙上映されます。上映される作品の多くは、「311」(監督:森達也ほか)や「大津波のあとに」(監督:森元修一)といった震災直後に被災地や福島原発の取材に入り、ありのままを伝えようとした渾身のドキュメンタリーです。また直接震災を取り上げたものではありませんが、原発問題を追い続けている鎌仲ひとみ監督の作品も上映されます。



「311」(監督:森達也ほか)


そうした作品の中で、注目しているのは、独自の視点から被災地の人々の姿をとらえた作品です。失った家を同じ場所に立て直そうとする77歳のきこりを描いた「先祖になる」(監督:池谷 薫)、東北の太平洋沿岸部10か所での花火同時打ち上げを実現した一人の男の情熱と奇跡の花火をとらえた「LIGHT UP NIPPON 日本を照らした奇跡の花火」(監督:柿本ケンサク)、被災した犬や猫などの動物たちとその周囲の人々を見つめた「犬と猫と人間と2 動物たちの大震災」(監督:宍戸大裕)。津波被災者の対話を追い続けた東北記録映画「なみのおと」「なみのこえ」に続く第三部「うたうひと」(監督:酒井耕・濱口竜介)は、前二作における「百年」先への被災体験の伝承という課題に対し、東北地方伝承の民話語りから示唆を得た、伝承の民話語りが記録されています。


「LIGHT UP NIPPON 日本を照らした奇跡の花火」(監督:柿本ケンサク)



「うたうひと」(監督:酒井耕・濱口竜介)


また、いわゆるドキュメンタリー作家だけではない映画監督の作品も大いに期待しています。仙台出身の岩井俊二監督は震災以降に出会った人々、そして久しぶりに再会した友人と語る“日本の未来”を綴ったドキュメンタリーの「friends after 3.11《劇場版》」、中田秀夫監督は、原発問題へとシフトする報道では聞こえてこない津波被災地に生きる人々に密着したドキュメンタリー「3.11後を生きる」を。福島で開催された「LIVE福島 風とロックSUPER野馬追」のドキュメンタリー「あの日〜福島は生きている〜」(総合監修:是枝裕和 / 発起人:箭内道彦 / 監督:今中康平)も見逃せません。




「friends after 3.11《劇場版》」(監督:岩井俊二)


上映期間中は、監督や出演者、復興活動に携わる方々によるトークイベントも織り交ぜ、1日2〜3作品が上映されます。また、併設ショップ「3331 CUBE shop&gallery」では復興支援プロダクトショップ「わわや」の商品が販売されます。また、上映会場となりの103号室では、ジョルジュ・ルース・アートプロジェクトin宮城の作品展示も。(入場無料)。


僕は被災地・仙台の出身です。生まれも育ちも仙台。家族や親類はもちろん、高校までの友人たちがたくさん仙台にいます。埼玉に住んで20年以上になりますが、僕はいまでも仙台っこだし、これからもそう言うだろうと考えています。なのになのか、だからなのか、仙台を被災地と見ることができません。僕にとっての仙台は震災前の仙台で、日曜日の朝早くにひとりで自転車を飛ばしていった仙台港であり、夏休みに友達と遠出した貞山堀の木洩れ陽が僕の仙台なのです。

でも、僕はこの映画祭を通じて、いまの東北に触れ、震災にあらためて向き合う勇気が出てきたらと思いますし、またそれが必要なのです。僕の震災との戦いはまだこれからなのです。


【開催概要】
日程:2014年3月9日(日)〜30日(日)※22日間(休場日なし)
時間:上映時間は日によって異なります。(3月9日は18:00〜の1回のみ)
詳しくはスケジュール
会場:アーツ千代田 3331内 特設ギャラリー(末広町/秋葉原)
詳しくはアクセス
主催:わわプロジェクト(一般社団法人非営利芸術活動団体コマンドN)
共催:株式会社グローパス
協力:3331 Arts Chiyoda
料金:詳しくはチケット





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