2015年3月11日

福島を、神戸を、忘れていませんか? ドラマ『LIVE! LOVE! SING!』から学ぶ復興の現実


3月10日(3.11の前夜)、NHKで放送された『LIVE! LOVE! SING!ー生きて、愛して、歌うこと』という、震災で福島を去らなければならなかった4人の高校生たちの地元への旅を描いたドラマを見ました。

神戸に住む朝海は、学校の行事で神戸復興を願って作られた「しあわせ運べるように」を歌わなければならないことにジレンマを感じている。そんな時、小学校の時の同級生から、学校に埋めたタイムカプセルを掘り起こしに、福島に行こうという誘いがくる。そして、神戸、横浜、二本松と電車を乗り継ぎ、故郷を離れた同級生たちと合流しながら旅をし、やがて原発から数キロのところあるために、立入禁止となった故郷の街にたどり着き、そこで…というドキュメントタッチのロードムービーでした。

「復興」という二文字に対する神戸と福島の違いをまざまざと見せつけられました。そこには、20年経っても消えない傷を背負いつつも復興を進めてきた神戸と、復興を進めたくとも原発のために進められない日本に打ち捨てられた福島の、それぞれの厳しい現実がありました。

僕は(実家は仙台ですが)どちらとも深い関わりを持たないことで、多くの方々と同じ立場だと思いますが、これは少なくとも日本人ならみんなが共有し、みんなで考え、解決していかなければならない事だと思います。この現実を見れば「福島は完全にコントロールできている」などという安部首相の言葉は空虚に感じます。

エンディングの「しあわせ運べるように」の合唱はもちろんよかったのですが、劇中で幻想的な祭のシーンで歌われる「GIGつもり」の「震災なんか、なかった、つもり」という歌詞に思わず泣けてました。

まだ再放送は決まっていませんが、たぶん放送してくれるでしょう。NHKですから。キリッ。

脚本:一色伸幸、監督:井上剛、音楽:大友良英、Sachiko M


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