2021年11月2日

弱さ、脆さを抱えつつも、前を向く姿勢に共感。『よだかの片想い』(第34回東京国際映画祭 アジアの未来部門)



開催中の第34回東京国際映画祭「アジアの未来部門」出品作品の『よだかの片想い』を角川シネマ有楽町で見てきた。


主演は松井玲奈。監督は第31回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門に出品されたオムニバス映画「21世紀の女の子」のうち一篇「ミューズ」を監督した安川有果。原作は「ナラタージュ」や「ファーストラブ」で知られる島本理生




顔にアザのあるアイコ(松井玲奈)は子どもの頃、アザをからかわれてからは消極的な人生を送ってきた。それは恋愛についてもそうだった。ところが顔にアザを持ったことについてインタビューを受けたルポ本が注目を集め、表紙への登場を引き受けたことで状況が大きく変わっていく。





そんな中、映画監督の飛坂(中島歩)からルポ本の映画化のオファーがある。最初は映画化に消極的なアイコだったが、飛坂の人柄に惹かれ、不器用な初恋へと歩みだすアイコ。飛坂と恋仲になり、映画化を受けるアイコだったが…


人生の転換点に出会い、弱さ、脆さを抱えながらも、人生に向き合おうとするアイコを見ていると、自分も前に踏み出さねば、と心に響いた。原作にひとかたならぬ思いを抱いていたという松井玲奈の存在は、あきらかに作品の芯となっていた。彼女の代表作と言って過言ではないだろう。




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