2019年5月9日

「令和」祝う、日本美術の饗宴。特別展『美を紡ぐ 日本美術の名品』東京国立博物館

〈唐獅子図屛風〉[右隻]狩野永徳筆 安土桃山時代・16世紀(三の丸尚蔵館蔵)

文化庁、宮内庁、読売新聞社が協力して推進する「紡ぐプロジェクト」の一環として、特別展『美を紡ぐ 日本美術の名品 ー雪舟、永徳から光琳、北斎まで―』が東京国立博物館本館において開催中です。〈唐獅子図屏風〉をはじめとした皇室ゆかりの優品や、新元号「令和」の由来となる国宝や数々の重要文化財、重要美術品が出展されています。会期は6月2日(日)まで。

すっかり初夏のような東京国立博物館前の上野恩賜公園
特別展「美を紡ぐ 日本美術の名品」は本館大階段下の特別室などを会場に開催中

2019年4月28日

MUSEUM PROFILE 03:宮内庁三の丸尚蔵館/日本美術の名品を収めた、皇室ゆかりの美術館

皇居東御苑にある「宮内庁三の丸尚蔵館」

『宮内庁三の丸尚蔵館』(以下、三の丸尚蔵館)は、皇室に代々受け継がれた絵画・書・工芸品などの美術品類が平成元年(1989年)6月、国に寄贈されたのを機に、これら美術品を環境の整った施設で大切に保存・管理するとともに、調査・研究を行い、併せて一般にも展示公開することを目的として、平成4年(1992年)9月に皇居東御苑内に建設され、翌年11月3日に開館しました。

平成8年(1996年)10月には故秩父宮妃のご遺贈品、平成13年(2001年)4月に香淳皇后のご遺品、平成17年(2005年)10月に故高松宮妃のご遺贈品、さらに平成26年(2014年)3月には三笠宮家のご寄贈品が加わり、現在約9,800点の美術品類を収蔵しています。

2019年3月9日

ホントに駅って不便? 2020年を機に変わる駅の自由通路


駅の反対側に出るのにSuicaでスイスイ行き来できるのなら通行料を払ってもいい、とツイートしている友人がいました。まず、Suicaで通行料処理ができたら、それはそれで便利だろうな、とは思います。その点では僕も賛成です。

でも、本当に駅ってそんなに不便でしょうか? みなさん、よく知らずに、不便だったかも、駅ナカ通ったほうがラクじゃん、ぐらいの感じで考えてません? 「不便だ」という前提でSuicaでの通行を認めるのは、不便な駅をそのままにしていい、という後ろ向きな対応を鉄道事業者に与えてしまうことになりかねないと思うので、僕はどうかなって思います。

そんなわけで、本当に駅が通り抜けるのに不便かどうか検証してみました。ツイートした御本人も読んでくれるかもしれないので、ぜひこれ読んで、スムーズに駅を利用する上でのヒントになればと思います。

2019年3月3日

美術館で雛祭りと花まつり『旧竹田宮家の雛道具』『ほとけをめぐる花の美術』根津美術館


根津美術館には一足先に満開の花が咲いているようです。といっても庭に咲いているのは紅梅ぐらい。咲いているのは館内に展示されている仏画の中のようです。

2019年3月2日

美術館やギャラリーに行くのが怖くなる?『ベルベット・バズソー : 血塗られたギャラリー』NETFLIX

Velvet Buzzsaw Netflix Movie - 2019 Facebookページより
Netflixのオリジナル映画『ベルベット・バズソー: 血塗られたギャラリー』を見ました。2014年にヒットした「ナイトクローラー」のダン・ギルロイ監督とジェイク・ギレンホール、レネ・ルッソのチームが再びタッグを組んだ作品です。「ナイトクローラー」はテレビ業界とジャーナリズムという、一般の方からすればあまりかかわりのない狭い業界を描いていたわけですが、本作の舞台は現代美術界という、考え方によってはますます狭い世界を題材に持ってきたと言えます。芸術を生み出すものではなく、芸術をメシのタネにしている評論家やギャラリストたちが、信じられない事態に巻き込まれていくサスペンスホラーです。

2019年2月28日

ポップで明るい神々:天明屋尚展「国津神」ミズマアートギャラリー


ミヅマアートギャラリーでは天明屋尚展「国津神」を開催中です。天明屋さんというと婆娑羅大名や傾奇者といった日本の歴史におけるストリート文化に通づるような表現を題材とした作品が思い浮かびますが、今回、モチーフとしたのが「国津神」。

2019年2月27日

銀座の「記憶の海」に船出する《6つの船》塩田千春:GINZA SIX


もはやGINZA SIXの定番となった吹き抜けのアート作品。ポップでアニメイテッドなニコラ・ビュフさんの作品に続く今回は、森美術館での大規模個展も控えている塩田千春さんの新作インスタレーション《6つの船》がお目見えしました。《6つの船》をテーマに全長5メートルの6隻の船が銀座の「記憶の海」に船出していく様が表現されています。

2019年2月16日

今秋、三十六歌仙が京都で百年ぶりの再会/『特別展 流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美』京都国立博物館

現時点で三十六歌仙のうち28件の断簡の展示が決定。
京博では全件の展示を目指して、現在も出展の交渉中とのこと

今秋、京都国立博物館で開催される『特別展 流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美』の記者発表会が東京国立博物館で行われました。会期は2019年10月12日(土)〜11月24日(日)。《佐竹本三十六歌仙絵》は柿本人麻呂や小野小町といった三十六人の優れた和歌の読み人「歌仙」を描いた鎌倉時代の名品。旧秋田藩主・佐竹公爵家に伝わったことから、「佐竹本」と呼ばれ、三十六歌仙絵の最高傑作とされています。

《佐竹本三十六歌仙絵》模本。東京国立博物館内の応挙館で撮影


二巻の絵巻物として伝わってきたこの作品でしたが、いまからちょうど百年前の大正8年(1919年)に一歌仙ずつに分割され、別々の所有者の手に渡り、ちりぢりになってしまいます。当時の社会情勢から佐竹家から実業家の手に渡りますが、ここから再び売りに出されます。しかし、あまりの高額に誰も手を出せず、海外流出の恐れもあったことから、経済界の重鎮で茶人・鈍翁こと益田孝さんらが発起人となり、共同で購入することになります。

2019年2月15日

山口さんならではのユニークさで能楽堂が美術館に/ 山口晃「昼ぬ修羅」:横浜能楽堂

能楽堂の客席を使ったインスタレーションと山口晃さん

日本画の手法と現代的なモチーフを用いて、ユーモアのある独自の世界観を展開して人気の現代美術家・山口晃さん。おもわぬ場所で展覧会が行われることがあって驚かされますが、今回も展覧会をここで?、という場所。

以前、山口さんが描くことの多い馬と鉄の馬(オートバイ)をテーマに、横浜にある「馬の博物館」で展覧会が行われたことがありましたが、今回は同じ横浜。馬の博物館にも近い横浜能楽堂で『横浜能楽堂特別展 山口晃「昼ぬ修羅」』展が開催されています。

椅子ごとに一組の弓が
奥の席の弓も
二階の窓にも注目

2019年2月13日

隠れた傑作!『怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス』[子どもの頃、怪獣博士って呼ばれてた 01]

子どもの頃からいまに至るまで「怪獣(KAIJU)」が好きです。アートが好きになったのも、もとを正せば、怪獣好きが要因のひとつです。

小学校に入る前後、僕の父は映画館の看板描きでした。そのころはよっぽどの田舎でも、繁華街をちょっと歩けば映画館があった時代でした。僕の住んでいた町にも自転車で10分やそこらに東宝系と松竹系の映画館がありました。記憶にないのですが、大映系もあったようです。

父が関係者ということもあって、招待券をもらったり、時には映写室に入って、そこから見せてもらう、なんてこともありました。「ふしぎの国のアリス」も「東海道中四谷怪談」も、映写室の窓から見た記憶があります。若大将も、ドリフも、クレイジーも映画館で見ました。もちろん、ゴジラも、ガメラも。僕にとって、クリエイティブとのファーストコンタクトは映画館でした。
そんな時代も思い起こしつつ、大好きな怪獣たちの思い出を綴ってみようと思います。もちろん、最新の怪獣たちについても書ければな、と。気まぐれで、01なんて付けたけど、いつまで続くやら。それどころか、次はいつ書くのやら。


怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアスの写真
『怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス』予告編より

兎にも角にも、記念すべき一回目。こういうのって、最初はやっぱり、ゴジラ、とかになるんだろうけど、気まぐれでひねくれてるので、かなり変なものからいきますね。