アントニ・タウレさんの作品には、ただただ広く寂しげな佇まいの城の中の暗がりからのぞき見た、光まばゆい島の景色が描かれています。城の開口部には扉はなく、外の世界に大きく開かれているにも関わらず、外に出て行く気配のない視線で描かれています。
と同時にそれとは反するように外の世界への強い想いを感じさせる視線でもあります。絵のモデルとなっている島はタウレさんがアトリエを開き、1970年から暮らしているスペインのフォルメンテーラ島です。
ビートジェネレーションの時代にあってヒッピーたちの崇敬を集めたり、豪華なサロンに出入りしていたパリのダンディーだったり、そして静かであろうフォルメンテーラ島の暮らし。その喧騒と静寂、輝かしさと孤独。タウレさんの作品からは相反するその二つの視線を感じます。
シャネル合同会社のリシャール・コラスさんはタウレさんを男性版のガブリエル・シャネルだとしています。光と影(キアロスクーロ)のどちらに身を置くべきか定められずにいる。その姿がシャネルのようだと。
タウレさんの作品を見ていると、スケールも経験も大きく異なるけど、はたから見ると華やかに見える東京での仕事と、北関東で小さな畑を耕すような質素な暮らしを30年続けている自分と重ねてしまうのです。
『INSULA LUX 光の島 アントニ タウレ』展覧会
会期:2019年1月16日(水)〜2月14日(木)
会場:シャネルネクサスホール
公式サイト










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