2019年2月27日

銀座の「記憶の海」に船出する《6つの船》塩田千春:GINZA SIX


もはやGINZA SIXの定番となった吹き抜けのアート作品。ポップでアニメイテッドなニコラ・ビュフさんの作品に続く今回は、森美術館での大規模個展も控えている塩田千春さんの新作インスタレーション《6つの船》がお目見えしました。《6つの船》をテーマに全長5メートルの6隻の船が銀座の「記憶の海」に船出していく様が表現されています。

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塩田さんの作品にはこれまでもしばしば船がモチーフとなっています。船は人や物のみならず、時間をも運びながら前進するもので、塩田さんの作品のテーマである「存在とは何か、生きているということはどういう意味なのか」や「私たちは何を求めて、どこへ向かおうとしているのか」という問いに寄り添っています。

吹き抜け空間全体に無数の白い糸が張り巡らされ、その中に6隻の船が吊り下げられており、それぞれが異なる高さや向きで配置されています。2Fから5Fまでのこの吹き抜け空間での展示の醍醐味のひとつが、吹き抜けに面した各階の回廊を巡りながら、異なる高さから作品を鑑賞することでさまざまな見方ができることです。
 



2Fからの見上げた状態、展示作品に近い中央通り側・三原通り側から、5Fからの見下ろした状態など、ぜひさまざまな角度、高さから鑑賞していただければと思います。きっとお気に入りの船が見つかると思います。

塩田千春による新作インスタレーション《6つの船》
展示期間:2019年2月27日(水)~10月31日(木)予定
展示場所:GINZA SIX 2F 中央吹き抜け
https://ginza6.tokyo/news/47351

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