《皮トンビ》瀬戸内国際芸術祭2019 展示風景 『ジャム・セッション 石橋財団コレクション×鴻池朋子 鴻池朋子 ちゅうがえり』より |
《刀剣✕鴻池朋子》の展示風景 『古典×現代2020―時空を超える日本のアート』より |
緊急事態宣言の解除後、次々に美術館が再開し、延期や休止になっていた企画展も展示再開していますが、今週は開幕が延期となっていたアーティゾン美術館での『ジャム・セッション 石橋財団コレクション×鴻池朋子 鴻池朋子 ちゅうがえり』が23日(火)に、国立新美術館での『古典×現代2020―時空を超える日本のアート』が24日(水)に、それぞれ開幕となります。
このいずれにも出展しているのが現代美術家の鴻池朋子さん。
ブリヂストン改めアーティゾン初の現代美術展
アーティゾン美術館では、前身となるブリヂストン美術館では扱うことのなかった現代美術の企画展として、年に一回の予定で開催されることとなった、⽯橋財団コレクションと現代美術家の共演「ジャム・セッション」展の第一回目として2020年6⽉23⽇(⽕)〜10⽉25⽇(⽇)を会期として、『ジャム・セッション ⽯橋財団コレクション×鴻池朋⼦ 鴻池朋⼦ ちゅうがえり』が開幕します。
同展の資料には「展示室全体に行き渡る、円形の大襖絵を中心としたインスタレーションが立ち現れます。本展覧会では、五感を通じて全身で作品と出会い、観客の視点を軽やかに「ちゅうがえり」させます。」とあります。今回はプレス内覧会を行わないということで、どのような展示となるのか大いに期待したいところです。
現代美術といにしえの美術のコラボ
いまひとつが、国立新美術館で3月11日に開幕が予定されていたものの、延期となっていた『古典×現代2020―時空を超える日本のアート』。現代美術といにしえの美術を組み合わせ、日本のアートの魅力を新たな視点で見つめ直す同展では、8つのテーマのうちのひとつ、《刀剣✕鴻池朋子》として鴻池作品が刀剣とともに展示されています。
「切る道具」としての刀剣に立ち返り、動物の皮に神話的イメージを施した《皮緞帳》に、平安時代以降に制作された太刀や刀、短刀を組み合わせたインスタレーション。巨大な《皮緞帳》を中心に刀剣が配されており、野生と神秘性が入り混じった緊張感のある展示となっている。
この2つの展覧会は本来であれば、同時期に行われるのはわずか20日間でしたが、双方が会期変更となったことで、約二ヶ月間、同時期に鑑賞することができます。ぜひ、都内での美術鑑賞には新美とアーティゾンのハシゴをオススメします。
『ジャム・セッション ⽯橋財団コレクション×鴻池朋⼦ 鴻池朋⼦ ちゅうがえり』公式サイト
https://www.artizon.museum/collection-museum/exhibition/detail/2
『古典×現代2020―時空を超える日本のアート』公式サイト
https://kotengendai.exhibit.jp/highlight.html
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