2020年6月21日

H&deMの仕事は銀座の街並みに変化をもたらす?:ユニクロトーキョー

COVID-19感染拡大防止による入場制限もあってか、
大行列だったオープン2日目のユニクロトーキョー

銀座にオープンした「ユニクロトーキョー」に行ってきました。ていうか、内覧会の案内がなかったのは残念。H&deMの仕事全体をじっくり拝見したかったけど、入場制限で死ぬほど行列していたので今日のところは外観のみ。

それにしても、プランタン銀座の面影はすっかり消えましたね。プランタン銀座がいい百貨店だったかどうかについてはおいておくとして、どこにいってもでかいユニクロ、でかいビックカメラがあるのはちょっと残念。厳密に言うと、同じようなデザインの、ということだけど。やはりその街にあったデザインテイストってあると思うんですよね。それでもユニクロのサインを赤と黒で交互に表示させてるのはそういう配慮? んなわけないか。

赤いユニクロのロゴサインがくるくると黒バージョンと入れ替わり表示されます
黒だと随分印象がかわりますね

同店のキャラクターの宮沢りえさんのグラフィックが。
隣には市川海老蔵さん。撮るの忘れた…

もっとも外装だけしか見ていないので、スケルトンになったという内装も見てからでないと総合的な評価はできないとは思います。今回、ヘルツォーク&ド・ムーロン (H&deM)が手掛けたということで、期待していました。同時にH&deMは個人的には好みが分かれる仕事が多いので、どうなるか心配はありました。それとサイン関連を含んだ全体のクリエイティブディレクションの佐藤可士和さんの仕事もあまり僕の好みではない(国立新美術館の仕事は嫌いではないです)こともあるとは思いますが。ちなみに、当然ですが、優れていることと個人の好みは別。

ちなみに同店の内装はこんな感じ。©Herzog & de Meuron

そもそもH&deMに興味を持ったのは現代美術家・艾未未(アイ・ウェイウェイ)との仕事である「北京国家体育場」、通称鳥の巣から。彼らの仕事の代表格とも言える「プラダ青山店」は鳥の巣以後に知ったぐらいの認識でした。鳥の巣以降の仕事では、「テートモダン」も「ミュウミュウ青山店」もいまひとつな印象だっただけに、リノベーションという制約はあったものの、グローバル旗艦店で銀座の店舗ということもあり、今回のユニクロトーキョーには期待がありました。


北京国家体育場


あまり小難しいことは言わずに、ごくごく個人的な感想を言えば、銀座なんだからもう少し品のいい外観にして欲しかった。もしくは、度肝を抜くようなデザインでドーンといってほしかったですね。そういう意味ではどっちつかずの中途半端な印象です。

プランタンの頃からあの建物そのものが銀座の街並みにはあっていないように思っていたけど、1Fにあったカフェやそこにたたずむ利用客の醸す雰囲気が、徐々に銀座の街に溶け込んでいったことと考えれば、いずれこのユニクロも銀座の街の顔になっていくのかも。

なお、アンジェリーナのモンブランが食べられなくなったことへの恨み節ではありませんので、念のため。

#ginza
#UNIQLO
#uniclotokyo

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