2022年10月25日

ボイジャーが出版ツールRomancerをリニューアル 制作から販売まで自立出版を実現するサービスを開始


30年前からデジタル出版を行っている企業があったと言ったら、あなたは信じますか?


いまでは当たり前になった電子出版ですが、デジタル出版を標榜する株式会社ボイジャーが創業したのが1992年。iPod登場の9年前、iPhone登場の14年前です



30年もの間、電子出版のツールを開発し、みずからも出版を行ってきたボイジャーは流行りのIT企業でもなんでもなく、良くも悪くも、地道に、泥臭く、紙の出版のDNAをデジタル出版に通わせようと突き進んできました。


ボイジャーはエキスパンドブックからはじまり、T-Time、ドットブック、azur、とその時々に必要とされ、最適化した出版ツールを生み出し続けてきました。ボイジャーほど、デジタル出版を理解している企業はほかには存在しないと言って過言ではないでしょう。


そのボイジャーが、今秋、2015年にリリースした出版ツール『Romancer』をウェブで完結し、制作から販売までのデジタル出版のワンストップサービスを実現する出版ツールへと進化させました。


新しいRomancerはWebエディター「NRエディター」で出版物を制作するだけでなく、各有料プランに登録することで、EPUBへの出力も含めた制作を請け負うサービスやボイジャーの直販(理想書店)や代表的なデジタル書店*への販売委託の代行サービスも利用できるようになります。


*Kindleストア(アマゾン)やiBooks Store(アップル)、楽天Kobo、紀伊國屋書店、BookLive!(凸版)、Reader Store(ソニー)、ブックパス(au)


これまでの電子出版ツールは制作はできても、販売へとつなげるには異なるアプローチが必要でした。また、出版に縁遠い一般人にとってはどうすれば自著を世に届けることができるのかが、わかりませんでした。Romancerはそれができるツールとなったのです。


Romancerはすべての出版したい人たちに開かれています。なんと言っても、日記に残したり、ノートに書き留めてきた成果など、これまで死蔵されてしまうことが多かった、市井の方々の智慧や才能を解き放つことができます。また、出版社や編集プロダクションなどの業務はもちろん、教育機関での授業などの成果や一般企業での社内成果物を電子書籍にするなど、ビジネスでも活用できます。


利用料金などの詳細は公式サイトをご確認いただければと思いますが、まず個人の方による作品の執筆と無料公開については無料で利用できます。成果物のEPUBファイルを作成する場合は月額660円(150MB/月間)となります。業務での利用には最適なプランが用意されています。


SNS全盛の時代に出版なんてまどろこしいと思う方もいるでしょうが、SNSやブログでは簡単にはなし得なかった出版物という形式を取ることで、これまで目にしてもらえることのなかった層にアプローチできるだろうし、ひとつの成果物としての出版物の信頼性はまだまだ重要視されていると思います。


ボイジャーが示した新しい出版からどんな名著が出てくるのか楽しみです。


ボイジャー:https://www.voyager.co.jp/

Romancer:https://romancer.voyager.co.jp/

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