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2016年3月31日

拝啓 ピーター・ラビットが好きなディーン・フジオカ様

ディーン・フジオカ様

本日、『ピーターラビット展』の記者発表会にうかがいました。世界的な絵本作家、ビアトリクス・ポターの展覧会の記者発表会には似つかわしくないほどの、スポーツ紙をはじめとしたマスコミの数に驚きました。あなたもその反響ぶりに驚いたのではありませんか? ええ、もちろん人気なのはピーター・ラビットではなく、あなたです。もちろん、あの会見場でだけの話ですけど。

取材にうかがい、かわいいピーターラビットの写真をアップした後は、本日の会見の様子をどんどん報告しようと思っていましたが、その後は、なにもツィートしませんでした。というのも、この、ピーターの耳を持ってガッツポーズした写真が原因です。このポーズ、動物好き、ましてうさぎが好きな人がみたら、悲鳴が上がりそうな写真です。おわかりですか?




あなたはサービスで、こういうポーズを取ったのだと思います。こういうことができるのは、芸能人の方でもそうそう多くはいません。スポーツ紙のカメラの方はいい絵が撮れたと喜んだに違いありません。僕もこのポーズでなければ、喜んだろうし、あなたに対して、サービス精神が旺盛で、気さくな人という、いい印象を持っただろうと思います。

さて、賢明な方はすでにお気づきだと思うのですが、うさぎの耳を持つのは狩猟でとったうさぎを持つポーズで、生きているうさぎには大変酷な持ち方です。多分、あなたはまったくの無知からこういう行動をとったものと思われ、致し方ないように思います。ですが、オフィシャルサポーターを名乗るのであれば、メインキャラクターであるうさぎの生態の基本ぐらいは勉強しておくべきではないかと思うわけです。いかがでしょう? お忙しいあなたには無理なお願いでしょうか?

それと、今日の会見を聞いて、あきれてしまったのですが、あなたはピーター・ラビットのファンでもなければ、本の一冊も持っていないのだとか。ウソでもいいから、慌てて買いました、ぐらいのことを言って欲しかったものです。せめて、知識がなくても、真摯な態度で仕事に取り組んでいる姿勢だけはみせていただきたかったです。

もちろん、責任はあなたにだけあるのではなく、話題性だけで、あなたに依頼した主催者に問題があるのだと思います。だって、最初に「なんで僕なんだろう」と正直におっしゃってましたよね。とても好感が持てます。

まずは、この写真が出まわっても炎上しないことを願うとともに、展覧会の開催までに、すくなくとも原作は読破(と言っても絵本なので、それほど時間はかかりませんよ)していることを期待しています。展覧会の会場で、お子さんにピーターの小さな冒険の話を読んで聞かせた、微笑ましいエピソードが聞けるのを楽しみにしています。

最後にとてもすてきなツーショットと、終始可愛さを振りまいて頑張っていたピーターの写真を紹介しておきます。







追伸
少し考えなおしてみたのですが、もしかして、あなたは、ピーターのお父さんを「にくのパイ」にした時のマクレガーさんを思い起こして、こんなポーズを取ったのでしょうか? だとすれば、僕はとんでもない思い違いで、大変失礼な事を書いてしまったことになります。先にお詫びしておきます。


『ビアトリクス・ポター™生誕150周年 ピーターラビット™展』
東京会場
会期:2016年8月9日(火)〜10月11日(火)※会期中無休
会場:Bunkamuraザ・ミュージアム(渋谷)
以降、国内各地を巡回。

http://www.peterrabbit2016-17.com



2015年11月22日

宮沢りえ、宮澤賢治を読む。“朗読” という、馴染み深くて、新しいエンターテインメント「Audible」


このところ、地下鉄の駅や通路でよく見かけるこの広告。なんの広告だと思いますか? ドラマティックなシーンをとらえた写真に、名作と言われる詩や小説のフレーズがかぶって、まるで映画やテレビドラマの広告のようにも思えます。

ウェブで公開されている映像には、これらのさまざまな人々のシーンに、女性の声で詩の朗読が流れてきます。詩を朗読しているのは、女優の宮沢りえさん。この詩はだれもが一度は耳にした事があるはずの、宮澤賢治の「雨ニモマケズ」です。





この広告および映像はオーディオエンターテインメントコンテンツ「Audible(オーディブル)」を紹介するもので、11月16日、Audible, Inc.は宮沢りえさんと糸井重里さんの朗読によるスペシャルコンテンツの提供開始を発表するイベント「Audibleパブリックリーディング ー物語に耳を澄まそうー」を開催しました。

スペシャルコンテンツは、女優の宮沢りえさんの朗読による宮澤賢治の『雨ニモマケズ』と、「ほぼ日刊イトイ新聞」を主宰するコピーライターの糸井重里さんが、「ほぼ日」の人気コラム『小さいことばを歌う場所』をみずから朗読したもので、11月16日より配信が開始されます。イベントでは宮沢りえさんが『雨ニモマケズ』を朗読し、イラストレーターのエドツワキさんがライブペインティングを披露し、完成した作品の前で、宮沢さんと糸井さんのトークショーが行われました。

糸井さんは、朗読は文章と違って読み飛ばせないので、否応なく時間がかかり、「心地の良い “じれったさ” がある」と語ると、宮沢さんは「“じれったい” っていいですね。とっても贅沢な時間だと思います」とし、さらに「子どもは物語を耳から聞きますが、大人がその体験をできるのは素敵」と語りました。また、糸井さんは「ほぼ日」で公開している、思想家の故・吉本隆明氏の膨大な講演音声の配信も12月より始めると明かしています。





Audibleはオーディオブックの提供サービスで、日本では2015年7月にサービスを開始しており、著名作家の作品をはじめ、ビジネス書や落語まで、プロのナレーターや俳優による朗読をコンテンツとして提供しています。Audibleアプリをスマートフォンにインストールして利用でき、章を飛ばして聴いたり、後で聴き直せる「ブックマーク」や、朗読スピードを0.5倍から3倍まで6段階調節できる機能も備わっています。月額1500円で聴き放題の定額サービスで、登録後は1カ月の無料体験できます(Amazonプライム会員向けに初回3カ月間の月会費が無料になるキャンペーンあり)。





冒頭に紹介した映像は、Audible公式サイトをはじめ、六本木ヒルズビジョン(公開中〜11月22日)や映画『スター・ウォーズ フォースの覚醒』の上映前プレビューで配信されます(12月19日〜2016年1月1日)。

Audible公式サイト

2015年11月16日

最近、この広告、地下鉄とかで見かけません? 今日はこの広告の「Audible」の記者発表会に行ってきました。Audibleってオーディオブックのフォーマットだとばかり思っていたのですが、オーディオブックのサービスとしてアマゾンが展開をはじめ...
Posted by 千葉 英寿 on 2015年11月16日

2012年8月2日

kobo touch。そんなに悪くないよ


いろいろと物議を醸している楽天の「Kobo touch」ですが(もっとも物議を醸しているのはkoboじゃなく、ふんぞりかえって「少数派の面倒はみないよ」みたいな事を言ってる三木谷さんの方ですけど……)、ウチでは意外に活躍してます。黒いkoboなので、そのコは「クロコボ」と呼ばれてます。もっとも、楽天のサービスを使う可能性がゼロのウチでは、活躍と言っても完全にビューワとしてですけど。


kobo touch。ウチではクロコボってよばれてます

2012年3月12日

本屋なんて死ぬわけない

『「本屋」は死なない』。「新文化」の編集長だった方が、さまざまな特色のある書店主を取材したレポートのようだ。「ようだ」って、読んでないのか、とツッコミくださった方、すいません。「読んでみたい!」と思いつつも、大体内容が想像できるので、「たぶん読まないんだろうなぁ」と。

それにしても、どうしてこう、どちらかが「滅ぶ」「廃れない」の論点から脱却できないんだろう? まぁ、そういうセンセーショナルなタイトルにしないと、この本自体が売れない、もしくは注目されないんだろうけど。

電子書籍については、もうかれこれ20年以上取材してますけど、かなり早い時期に「本屋はなくならないし、紙もなくならない」と確信していました。同時に「電子書籍はこのまま進展するし、端末で読む人も増える」とも思っていました。インターネットの登場はグーテンベルグ以来のメディア変革だっていう人がたくさんいましたが、電子書籍はグーテンベルグよりもさらにさらにさかのぼる、パピルスの時代からの「紙に書かれたものを読む」という、恐らくは人類のDNAに刷り込まれたものを、変えようというわけですから、はい、そうですか、と簡単に乗り換えられるわけがないと思う。

いや、そんな事はない、と思う人(僕も含めて)は、何年もパソコンやケータイ(最近ならスマホか)に慣れ親しんだ、電子デバイスジャンキーだから、そう感じるわけで。うちの昭和一桁には到底無理。そういう人々が長生きしている以上、こんなどっちつかずの時代がまだまだ何年も続く、という事だと思います。

なお、僕は川上から川下まですべて実体験があるので、そういう事が言えるだけなので、このコメントは参考にしないでください。そういう経験や知識のない方で、最近、出版や電子書籍に興味がある人は読むといいと思いますよ。

間違いなく、本屋には、コンテンツを考えたり、売る上でのヒントがあるんですから。






2010年8月24日

After The Booksのゲスト決定!

8月28日(土)に開催する『After The Books』のゲストが決まりました。

和光大学名誉教授の津野海太郎さん、アプリヤ代表取締役の椎谷ハレオさん、デザイナーのCraig Modさん、iPadアプリ「暗獣」(宮部みゆき・著/南伸坊・挿絵)を開発したプログラマーの青木朋泰さんのみなさんです。

津野さんには冒頭のキートークとして「本の本質」について語っていただきます。電子書籍界の重鎮からどんなお話をいただけるのか楽しみです。続いて、林信行さんには米国人ながら日本語のデザインに造詣の深いCraig Modさんを、安藤幸央さんには「暗獣」を開発した青木さんをご紹介いただきます。

後半ではこれらのみなさんにiPhone/iPadアプリ開発のキープレイヤーであるアプリヤの椎谷さんに加わっていただき、本というプロダクトの未来について意見を交換していきます。

2010年8月23日

本日、電子書籍版「社長失格」のトークイベント開催!

本日、9月にリリースを予定しているiPhone/iPad版「社長失格」の電子書籍化記念のトークイベントでMCをやります。著者の板倉雄一郎さんをはじめ、10月から電子コミック化を担当する漫画家の中祥人さん、「電子書籍元年」を上梓し、話題となっている田代真人さんを迎えて行います。

1990年代末のインターネットバブルのさなかにインターネット無料接続会社を倒産させた経営者、板倉雄一郎さんが自らの失敗の経験を本にあらわしたのが「社長失格〜ぼくの会社がつぶれた理由」。日経BP社より1998年に刊行後、大きな反響ととも、ベスト&ロングセラーとなった同書が10年を経て、電子書籍として再び登場します。

トークのテーマは「電子出版の未来」。「社長失格」の電子化を通じて、電子書籍は著者にとって、どのようなものなのかを、自らの経験から知ろうとしている板倉さんが、リリース目前のいまの心境を語ってくれます。さらにマンガ化におけるポイントを中さんと、さらに田代さんとは経営者の視点から電子出版について語ってくれるとの事です。

8月23日(月)19:00〜20:30
アップルストア銀座 3F シアター

本の未来を考えよう。After The Books 2010を28日に開催




今年はいわゆる「電子書籍元年」と言われています。が、10年以上の間、電子本、電子出版を追求し、細々ながら日本の電子出版界を支えてきた方々にとっては、ようやくやってきた元年と言えます。しかも、この元年は、電子書籍の「ビジネス」を追求するばかりで、電子書籍は未来の知を担うべきものであるのを忘れたかのように見えます。

そこで、林信行さん安藤幸央さんとともに、本の未来を考えるフォーラム「After The Books」をはじめる事としました。After The Booksは読んだまま、本以降、つまり本の後にくるものを考えようというものです。本を革新するものはなにか、どういうものがくるべきか? それは電子書籍なのか? iPadやキンドルなのか? といった、文化や最新技術などさまざまな側面から、“未来の本”を考えていきます。

まず手始めとして、第一回目のトークイベント「After The Books 2010」をGOOD DESIGN EXPO 2010の会場で開催します。ここでは、電子本の世界には欠かせない重鎮、津野海太郎さんに「本の本質」についてお話しいただき、口火を切ります。さらに林さん、安藤さんより最新の電子書籍事情をレポートいただき、プロダクトとしての未来の本について、意見を交換していきます。ぜひ、みなさんも会場にお運びいただき、ご意見をお聞かせください。

【開催概要】
日時:8 月28 日(土) 17:00〜18:30
会場:GOOD DESIGN EXPO 2010 会場 メインステージ(東京ビックサイト)

【プログラム内容】
MC:チバヒデトシ
モデレータ:林信行、安藤幸央

(1)キートーク「本の本質とは?」スピーカー:津野海太郎さん

(2)トピックス
「iPadと電子書籍の最新情報」モデレータ:林信行さん、安藤幸央さん

(3)ディスカッション
「プロダクトとしての未来の本とは?」
パネリスト:津野海太郎さん、Craig Modさん、林信行さん、安藤幸央さん、他

Translation: 英語 to 日本語
良いデザイン博覧会 2010
Hear original text

2009年7月16日

【おしごと】東京国際ブックフェアリポート




出典: ascii.jp
東京国際ブックフェア2009レポート。電子書籍の最新動向をお伝えしたい。