2013年11月4日

第26回東京国際映画祭を振り返って

第26回東京国際映画祭(TIFF2013)が終了して一週間が過ぎました。今年はこれまでのTIFFとは大きく異なるオープニングになったように感じました。

毎年恒例となっているグリーンカーペット。昨年までは六本木ヒルズの南側を貫くけやき坂にエコを象徴するリサイクル素材で製作されたグリーンカーペットが敷かれ、世界中からやってきた俳優、映画監督ら映画人たちが、坂下の六本木六丁目交差点に降り立ち、坂をのぼりながら沿道に集まった映画ファンの声援や握手やサインの求めに応じる。まさに映画祭のオープニングを飾るに相応しいイベントで、一般のみなさんと同様にプレスエリアから取材するプレス関係者も、その非日常を大いに楽しんでいました。

ところが今回のグリーンカーペットはけやき坂には敷かれず、六本木ヒルズの敷地内となる六本木ヒルズアリーナのみで行われました。アリーナのみにレッドカーペットを敷いて行うイベントは映画のプレミアイベントとして、頻繁に行われていて比較的珍しくなくなっていて、世界に向けて行うカーペットイベントとしてはなんとも地味で華やかさに欠けるものとなってしまっていたのは大いに残念でした。

例年はプレスエリアの一番下、つまり坂下にもっとも近く映画人を最初に撮影できる、芸能専門のプロカメラマンのみなさんが陣取るポジションにいて、とっても美味しいショットをおさめることができ、時には女優さんに目線をバッチリいただくこともできていました。が、今年はステージ前のプレスエリアで、なんとも動きのない写真しかおさめることができませんでした。これにはおなじプレスエリアにいたカメラマンの方が、「これじゃあ、オフィシャルと同じ絵しか撮れねぇじゃん」とボヤいていたのには、僕も大変同感でした。

それでもグリーンカーペットに登場した、長澤まさみさんや栗山千明さんといった女優のみなさんが大いに映画祭の花を添えていました。






男性陣も若手のイケメン俳優、とりわけ岡田将生さんがふたつの作品でウォークして大活躍でしたが、どうも登壇したみなさんはいまひとつノっていない、もしくは緊張しているというか、居心地の悪いような感じが伝わっていました。その理由がイベント終盤にわかりました。




世界の映画界のエグゼクティブであるフランシス・フォード・コッポラ監督が来日しているにも関わらず、中盤の登場という扱いだったのは、この方が登壇するためだったのかもしれませんね。もちろん、安倍総理の登壇は集まった映画ファンにはサプライズとして受け入れられ、大いに盛り上がりました。

しかし、2週間以上を経て冷静に考えると、けやき坂でのイベントを取り止めたのも、警備上の理由とかが考えられそう。例年はグリーンカーペットにはプレスIDは必要なかったにも関わらず、今年はIDなしでは入れないという扱い。これも、警備上の理由だったのかも。もちろんこれは僕の憶測に過ぎませんが……。

いずれにしても、映画ファンのための映画祭であるのに、百歩譲って政治家が登壇するのはいいとして、トリを務めるのはやはり映画人であるべきではないかと感じます。来年は例年通りのグリーンカーペットに戻していただいて、政治家のみなさんは劇場でのオープニングセレモニーのみの登壇とかにしていただければなぁと。

2013年11月3日

容量無制限のクラウドストレージ。       Bitacasaって使える!?





一部で話題になっている容量無制限のクラウドストレージサービスの「Bitcasa Infinite Draive」ですが、11月1日からまずは無料の10GB制限のサービスを試用しています。

現在、外出時に使用しているメインマシンのMacBook Airの主要データのバックアップ、自宅で平行作業用に使っているMacBookのデータの中から外出時に必要になる可能性のあるフォルダをバックアップしています。MacのクライアントソフトとiOSのクライアントアプリを使ってみていますが、どちらも快適に動作しています。

MacBook Airからアクセスしてみていますが、いまのところ、無線LANで接続されている状況ではノンストレスでデータの閲覧ができています。動画のデータも快適とまではいきませんが、速度さえ確保されていれば、スムーズに閲覧できています。メディアストリーミング機能があるためか、QuickTimeでは再生できない動画データもそのまま再生できています。

今後はスマートフォンからのアクセスに支障がないか、外出先で確認したいと思いますが、もっとも心配なのはこのあたりですね。サービスそのものに支障はなくとも、通信環境次第でサービスが使えなくなる可能性があるのは、どのストレージサービスも同様なんですけどね。

Google Chromeの拡張機能、Bitcasa Everywhereも使ってみましたが、画像を直接、Bitcasaにダウンロードできる機能はユニークですね。でも、あまり画像をダウンロードして使う事もないし、ダウンロードした場合はデスクトップにおいてなんらかの作業にすぐに使ったりするので、もうちょっとなんらかの目的がないと使わないかも。そもそもメインブラウザがSafariなので、このサービスそのものがSafariに実装されないとわざわざChromeを立ち上げて使う可能性は低いかなぁ。

ところで、現在は10GBの無料サービスを試用していますが、空き容量を見ると562.95TB!となっています。これって無制限サービス(年額99ドル/約9,800円または月額10ドル/約990円)の契約をした場合、これだけの空き容量が確保されているってことなんでしょうか?




容量無制限って響きは魅力的ですが、10GBで無料なら100GBで年額1,000円ぐらいでやってくれるといいなぁ、とか思ってみたり。

11月の「八重の桜」オープニング・コラボレーションは「テマヒマ展」のあの映像




テマヒマ展とは昨年、21_21 DESIGN SIGHTで開催された展覧会で、同展をレポートしたエントリー『「テマヒマ展<東北の食と住>」で触れる、知られざる東北の手業 ー 21_21 DESIGN SIGHT』がありますので、詳しくはそちらをご覧ください。テマヒマ展の映像や展示の一部は21_21 DESIGN SIGHTで現在、開催中の「日本のデザインミュージアム実現に向けて展」で見ることができます。


こういうタイトルになっていますが、実際のところ、21_21 DESIGN SIGHTが
オープン以来、開催されてきた展覧会を紹介する内容になっています。

こんな感じで映像も一緒に見られる、ミニ「テマヒマ展」状態で展示されています。

  企画展「日本のデザインミュージアム実現にむけて展」
  会 期: 2013年10月25日(金)〜2014年2月9日(日)
  休館日: 火曜日(12月24日は開館)、年末年始(12月27日 - 1月3日)
  開館時間:11:00 - 20:00(入場は19:30まで)
  入場料: 一般1,000円、大学生800円、中高生500円、小学生以下無料
       *15名以上は各料金から200円割引
       *障害者手帳をお持ちの方と、その付き添いの方1名は無料

2013年8月27日

食とアートの「東北レストラン鉄道」


JR東日本の『TOHOKU EMOTION』ってプロジェクト、なんだか知れば知るほど、スゴい。ってか、こういうのをやりたいと思ってます。食とアートと旅って、僕の好きな要素が全部詰まってます。

TOHOKU EMOTIONは、東北の伝統工芸をインテリアのモチーフとした特別仕立てのレストラン列車です。タネ車はキハ110系の3両編成で、東北各地のローカル路線で活躍している気動車です。車内はレストランをそのまま再現したような作りで、1号車はコンパートメント個室、2号車はライブキッチン、3号車はオープンダイニングという構成です。




この特別な空間から、八戸〜久慈間の北三陸の美しい景色を楽しみながら、東北の食材に舌鼓を打つという、これまでにない趣向の列車です。久慈といったら、大人気の「あまちゃん」のロケ地(劇中では北三陸市)。ウニ、アワビといった海の幸はもちろん、いわて短角牛の産地もすぐそばです。2013年10月から2014年3月まで不定期運行されます。

ところでこのプロジェクトのメンバーがすごいです。

専用列車のエクステリア・デザインが奥山清行(僕的にはヤンマーのデザインは残念でしたが)さんとか、音楽は半沢武志(FreeTEMPO!)さんで、グラフィック・デザインはタイクーン・グラフィックス

何と言っても、アート・インスタレーションを十和田市現代美術館のキュレーションにより光のアーティスト、高橋匡太さんが務めているそうです。列車内という限られた空間でどのようなインスタレーションを見せてくれるのか楽しみ。

肝心の食の方は銀座アロマフレスカの原田慎次さんとの事。東北の地の食材でどんなイタリアンが楽しめるんでしょうか? 八戸駅発着の往路ランチコースが7,000円、復路デザートブッフェが4,000円、ランチ・デザートブッフェともに楽しめる往復利用だと割安の10,600円。都内発の新幹線利用の往復コースだと25,800円〜です。

考えれば考えるほど行ってみたい。

2012年12月3日

ユ、ユニコーン! ビスト邸にあったあのタピスリー『貴婦人と一角獣』が来春来日


機動戦士ガンダムUC[ユニコーン]/0096/Sect.1 ユニコーンの日」において、バナージ・リンクスがメガラニカの居住区にあったビスト家屋敷でカーディアス・ビストに邂逅する際、屋敷の豪奢な広間に飾られてあった一角獣を描いたタピスリーは実在します。



そのタピスリーは西暦1500年に制作された6面の連作『貴婦人と一角獣』で、パリ6区にあるフランス国立クリュニー中世美術館が所蔵しています。この「貴婦人と一角獣」が1974年にメトロポリタン美術館に貸し出されて以来、史上二度目のフランス国外での公開となります。

見事な千花模様(ミルフルール)に貴婦人、一角獣、獅子を中心にさまざまな動物が描かれた大作である同作品は、「触覚」「味覚」「嗅覚」「聴覚」「視覚」の五感を表現した5枚と謎に包まれた「我が唯一の望みに」の6作からなっており、今回、この6面すべてがやってきます。さらに関連する彫刻や装身具、ステンドグラスなど、所蔵館の珠玉のコレクション40点が同時に公開されます。

ジョルジュ・サンドが賛美したことで広く知られる存在となったこのタピスリーは、作者不明なのですが、この地の有力者、Jean Le Viste(ジャン・ル・ヴィスト)が娘の婚儀の祝いの品として作らせたものだそうで、不明とされる「我が唯一の望みに」は「愛」や「結婚」を意味しているとされています。

獰猛なユニコーンを大人しくさせられるのは処女だけと言われており、こうした婚礼に関したものには、純潔の証としてユニコーンが描かれたりしているのかもしれませんね。そういう意味では、抑制の効かないバナージ=ユニコーンを抑えられ、救えるのはオードリー(=ミネバ)ってことなのか。

ところで、お気づきでしょうか? 制作依頼者の名前。まだまだいろいろとありそうだなぁ。

2013年4月24日から国立新美術館(東京・六本木)、7月27日から国立国際美術館(大阪・中之島)と巡回します。


2012年11月4日

おもしろいけど、なんだかなぁ。TOKYO DESIGNERS WEEK2012


今年も絵画館前で開催されたTOKYO DESIGNERS WEEK
先週今週はほんとにアート系、デザイン系のイベントが目白押しで参りました。とりわけこの時期にもっと注目されるのが『TOKYO DESIGNERS WEEK2012』なわけですが、今年もおもしろかったのは「学校作品展」。荒削りで完成度は低いんだけど、見てて楽しい。作っている側も楽しんでいそう。ラップで作ったハウスに学生がラップで作った帽子をかぶっているとか、木や竹で作った打楽器のような構造物に入って叩いて遊ぶとか、ボールで満たされた空豆のような形のハウスの中で遊ぶとか、特に外のエリアでの遊具っぽい作品が楽しめました。


目玉となった「伊藤若冲感性インスパイア作品展」は著名な作家が居並ぶ贅沢な展覧会ですが、いかんせん詰め込み過ぎの感が。「まぁ、これも若冲っちゃ若冲だけどなぁ」と無理矢理納得しないとだめな作品もあり、なんだかなぁ、と。もっともテーマとは関係なく、WOWや森野和馬さん、河口洋一郎さんの作品も見られて、それはそれでよかったですね。チームラボの作品もらしい感じでよかったのですが、来場者が歩くたびに作品が揺れる(投影しているプロジェクターが揺れてる?)のはちょっとお粗末。それとやはり一点でもいいから若冲のオリジナルがないってのは、いくらなんでも無理あるんじゃあ、と。


揺れる若冲はチームラボの作品

友人の岡田智博さんプロデュースによる「Design Next」の取り組みは面白いと思いました。個々の作品には触れませんが、実にユニークなアプリやウェブサービスを紹介していて楽しい。スマホ全盛のこの時代にあって、ソフトウェアの存在はデザインにおいても無視できないものであり、Design Nestに限らず、企業ブースでもアプリやソフトウェアにフォーカスしているところもあって、もっともっと注目されなければならないと思います。そういう意味では、このキツキツのスペースはないじゃないの?という感じも。来年に大いに期待したいです。

全体的にはあまりに詰め込み過ぎ、なのにあまりにカテゴリ分けし過ぎの感もあり、全体を見渡すプロデュース、ディレクションが仕上がっていないと強く感じました。もっとも、本展そのものが、きちんとテーマを持たせたものではなく、アート、デザインのフリマのようなものと考えれば、楽しめるんだろうな、と。だとしたら、この入場料金は高いよなぁと。

プレスとして一言言わせていただくと、今年もまたこのイベントの運営事情がよくわからない。プレスの問い合わせ先もわからず、例年、プレスで取材させていただいているのに、まったく事前の案内がない。告知活動も十分とは言えず、せっかくの内容にも関わらず、気がつきゃ終わってしまったイベントありました。最終日のDesign Nextのカンファレンスもスケジュールがあって見られないし。

なんだかなぁ。

なお、フォトアルバムをFacebookで公開していますので、そちらもあわせてご覧ください。

2012年10月24日

涙を語る映像、涙を映す言葉〜「Tears」に寄せて


『Tears』の元動画があった「Nikon Brand Story」はニコンのTumblr!

僕たちはこの1年半、何度、涙を流しただろう? もしかすると人生の中でもっとも泣いた時期だったと振り返る人もいるかもしれない。それだけ、悲しくつらい季節を過ごしてきた。涙は、人の感情を隠しきれずにむき出しにしてしまう。だからこそ、真の涙は貴重なのだ。

ちょっと前にYou Tubeで『Tears』という動画を見つけた。さまざまな国で、さまざまな人々が、さまざまな場面で、さまざま理由から涙をながす姿を映像で綴っているものだ。3人の作家が描く涙の映像は、涙を流す人々のそれぞれのカットはわずか数秒でありながら物語に溢れ、ドキュメントなのかドラマなのかわからない映像が真に迫ってくる。これは9月にドイツで開催された写真・イメージング分野での世界最大の見本市、Photokina 2012でニコンが公開したものだ。

[光を映す涙]
スウェーデン出身でいまはロサンジェルスでコマーシャルやミュージックビデオ、映画といった分野で活躍するアダム・ファーシが描いたのは「光」。ウェディングドレスの白と眩しい海辺の光を反射する波、暑く乾いた砂漠に降り注ぐ強烈な太陽、暗闇に儚げなランプの灯り、木漏れ日、街の灯り、リビングに優しく降り注ぐ日差し……。さまざまな光が描き出されており、その光に注がれるまなざしが印象的だ。





[真に迫る涙]
ロンドン在住のシネマトグラファー、ローラ・ベリングハムの映像は人の表情、とりわけ涙する目にフォーカスしている。涙する人を、これでもかというほど近い距離でとらえ、その表情そして瞳に迫る。彼らの表情、涙する瞳にはそれぞれの人生が色濃く映し出され、まるでドキュメンタリーのようなその映像から感情が強く伝わってくる。




[物語る涙]
シンガポールの撮影監督・フォトグラファーのデヴィッド・リーの作品はまさに映画だ。僕は台湾や中国をはじめとしたアジアの映画にひとかたならぬ思い入れがあるのだが、アジアの映画の多くは、ことさらに誇張した舞台を用意する事もなく、普通の人々が送る生活だったり、なんでもない人生を描く映画が多い。この映像はまさにそうしたアジア映画のワンシーンを切り取ってきたような印象。まるでオムニバスの映画を見ているかのような味わいを感じる。




3人の作家の作品を観て気づかされたのは、涙は悲しい時だけに流すのではないということだ。喜怒哀楽、すべての感情に涙は流される。考えてみれば、僕はこの1年半、悲しい時にだけ流す涙にしか接してこなかったかもしれない。

この映像に描かれているような事で、僕も涙した経験があった。生まれくるいのちに涙し、子どもの旅立ちに涙した。尊敬する先輩のハッピーなリタイヤに涙し、古い友人に偶然出会ってお互いの無事に喜ん涙し、ただただ純粋に昇ってくる朝日に涙したり……。もっともっと、悲しいだけではないさまざまな場面で僕たちは涙してきたし、これからもそうあるはずだ。

3つの映像をひとつにまとめて編集したのがニコン ブランドストーリー「Tears」だ。『Tears』に描かれたさまざまな涙する表情、それぞれに添えられているのは一文字の漢字だ。
そうだった。日本にはこれほど豊かに涙する感情を表す、素晴らしい言葉があったのだ。



Nikon Brand Story

2012年9月17日

東京国立博物館 東洋館 リニューアル プレス公開

東京国立博物館 東洋館は2013年1月2日に新装開館します
このほど東京国立博物館 東洋館(東京・上野)が耐震改修工事を終え、報道関係者に公開されました。耐震補強と展示ケースなど展示デザインや照明などがリニューアルされた同館は今後、展示品の設置作業がすすめられ、来年2013年1月2日にリニューアルオープンします。1968年に開館した同館はアジアギャラリーと呼ばれ、中国・朝鮮半島・東南アジア・インド・エジプトなどの美術品を有する世界有数の東洋美術コレクションです。今回のリニューアルで掲げられた展示コンセプトは「東洋美術をめぐる旅」。アジア世界を網羅する充実のコレクションで極上の文化の旅が楽しめます。


同館は東京国立近代美術館などを手がけたモダニズムの建築家・谷口吉郎が設計によるもので、今回の改修工事ではオリジナルの設計デザインを継承する形で耐震補強が行われました。そのため、特徴的な中央の吹き抜け、ホール、開口部には耐震ブレースを設けない形となっており、中央吹き抜けにシースルーのエレベーターが設置されたのを除けば、改修前とそれほど変わらない印象になっています。


4Fから吹き抜け部分を見下ろす。階段の手すりは工事前と変わっていないのがわかります

中央吹き抜け部分にはエレベーターが新設されました


大きく変わったのは映り込みの少ない低反射ガラスを用いた展示ケースが新たに導入され、照明には蛍光灯に代わってLED照明が採用され、より美しく、見やすい展示となった各展示室のデザイン。例えば、3Fの「中国の青銅器」では大きな曲面ガラスの展示ケースが設けられ、「饕餮文瓿(とうてつもんほう)」などの中国古代文化の象徴である青銅器が展示されており、さまざまな角度から鑑賞できます。この他、展示品の性質や状況に応じて工夫された展示ケースが設置されており、展示方法からこれから展示される作品を創造するのも楽しいです。

なお、あくまで今回の公開は特別に一部作品が収められたサンプル展示の形となっており、今後、レイアウトや照明などの変更が行われる事もあるとの事です。来年2013年1月2日のリニューアルオープンの前後には、展示が完了した新生アジアギャラリーを改めてプレスに公開いただけるとの事ですので、その時は改めてより詳しくお伝えできると思います。

「如来三尊像」をはじめとした中国の仏像が展示された1Fの展示室

ガラスがあるようには見えないほど映り込みの少ない展示ケースに収められた古代中国の青銅器
奥から2番目の「饕餮文瓿」(殷時代・前13〜前11世紀 中国 坂本キク氏寄贈)などが並ぶ

照明は従来の蛍光灯からLED照明に変更されており、作品がより美しく鑑賞できます。
写真は『国宝 紅白芙蓉図』(李迪筆 南宋時代・慶元3年)

展示物がないのでわかりにくいのですが、天井高が通常の部屋の1.5倍はあり、
かなりの大きさの作品も展示できそうです

「中国文人の書斎」を再現し、書斎を飾る書画や文房具を紹介するための展示ケース。
机を置くスペースを確保するためにかなりの奥行きがとられています。
床もこのケースのみ石板が貼られています


この他、現在、資料館で運営されている「TNM&TOPPANミュージアムシアター」が300インチの大型スクリーン、高精細4Kプロジェクター、98席(全席収納式テーブル付)へと規模が拡大し、より充実した内容で新たにオープンします。バーチャルリアリティで再現された歴史的建造物などの映像を迫力のスクリーンで楽しめます。東京国立博物館東洋館は総合文化展観覧料(一般600円、大学生400円)で観覧できます。

東京国立博物館 東洋館 お問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)

2012年8月18日

テレビがアートを変える? アートがテレビを変える!

アート番組と言われて思い出す番組ってなんでしょう? やっぱりNHK「日曜美術館」? それともテレビ東京の「美の巨人たち」? 実は僕はこのどちらもあまり見たことがありません。もちろん、興味のあるアーティストや展覧会が放送されるのがわかれば、チェックして見ますが、これだけアートが好きな僕でもどうにも退屈なのです。

よく言えば重厚な番組作りですが、なにか教育的というか、ナレーションもどこか上から目線っぽい。なによりテレビというお気軽なメディアにアートの空間がどうにも収まっていないように思うのです。そんな中、このところお気に入りで毎週のようにチェックしているのが、BS日テレで毎週火曜20時から放送されている『ぶらぶら美術・博物館』です。


『ぶらぶら美術・博物館」はBS日テレで毎週火曜20時に放送中


2012年8月2日

kobo touch。そんなに悪くないよ


いろいろと物議を醸している楽天の「Kobo touch」ですが(もっとも物議を醸しているのはkoboじゃなく、ふんぞりかえって「少数派の面倒はみないよ」みたいな事を言ってる三木谷さんの方ですけど……)、ウチでは意外に活躍してます。黒いkoboなので、そのコは「クロコボ」と呼ばれてます。もっとも、楽天のサービスを使う可能性がゼロのウチでは、活躍と言っても完全にビューワとしてですけど。


kobo touch。ウチではクロコボってよばれてます