2013年12月31日

2013年の展覧会。個人的なベスト10発表します!

特にお正月の用意もせずに、だらだらしてたら、今年ももうわずか。はっ、と気づいたら、今年のまとめってな〜んもしてない。せめて観てきた展覧会の総括ぐらい、と思ってのですが、総括なんて大それた事はできないので、自分の中で気に入った展覧会でも紹介しようかと。幸い「弐代目・青い日記帳」さんにお声がけいただき、ベスト3を出させてもらったので、そのネタをそのまま膨らましちゃいます(^^)

それにしても今年はチバ的には現代美術、メディアアートだけではなく、他の領域にますます進んで行った年でした。特に印象派と近代日本画。この辺りはずうっと避けてきたところだったのに、なぜかその魅力にいまさらながらに気づき、ちょっとハマりつつあります。

さて、ことしのチバが気に入った展覧会。もったいつけてもしかたないし、すでに「弐代目青い日記帳」で公開しているので、ベスト1から。

[1]八谷和彦 個展 OpenSky 3.0 欲しかった飛行機、作ってみた—
会場:3331 Arts Chiyoda 会期:2013年7月13日〜9月16日

メディアアーティストの八谷和彦さんが進めているプロジェクト「OpenSky」。プロジェクト始動以来、10年に渡って取材し続けていますが、2013年はOpenSkyにとっては節目の年だったのではないでしょうか? これまでゴム索発航からいよいよジェットエンジン搭載に移行、3331 Arts Chiyodaで開催された本展ではジェットエンジン搭載機が初公開されました。ジェットエンジンでの飛行に大きな期待を寄せつつ、記念すべき展覧会という事で1位にしました。




[2]カリフォルニア・デザイン 1930-1965 —モダン・リヴィングの起源—
会場:国立新美術館 会期:2013年3月20日〜6月3日

iPhoneに代表される新しい時代のプロダクトを生み出してきたカリフォルニア・デザイン。そのルーツを知る上で、これまでなかったテーマを持った画期的な展覧会でした。今年はスティーブ・ジョブズさんの映画が2本も公開されており、あわせて僕らの世代はアメリカ、とりわけカリフォルニアの文化に大きく影響と恩恵を受けてきたことを再確認できました。また、展覧会の構成、展示方法も斬新でした。




続く3位ですが決められず。同列3位という事で、ご勘弁ください。

[3]オバケとパンツとお星さま こどもが、こどもで、いられる場所
会場:東京現代美術館 会期:2013年6月29日〜9月8日

美術館の暗黙のルールである「走らない」、「さわらない」、「さわがない」から子どもたちを開放する事でアートに触れる機会を繰り出した意義ある展覧会だと思います。子ども向けの展覧会ではありましたが、各作品の遊び心はおとなも十分に楽しめる展覧会でした。僕はアートもエンターテインメントだと思っているので、こうした楽しめる展覧会はもっともっと企画してほしいものだと思います。




[3]特別展「京都」洛中洛外図と障壁画の美
会場:東京国立博物館 平成館 会期:2013年10月8日〜12月1日

もう説明不要だと思いますが、エントランスでの巨大スクリーンでの洛中洛外図、4K映像で体感する竜安寺石庭、そして再現された二条城二の丸御殿と最後まで飽きさせない構成のエンターテインメント感満載の展覧会でした。




以下、5位〜10位+番外です。
[5]LOVE 展:アートにみる愛のかたち シャガールから草間彌生、初音ミクまで
[6]ターナー展
[7]吉岡徳仁 クリスタライズ
[8]竹内栖鳳展ー近代日本画の巨人ー
[9]森村泰昌 レンブラントの部屋、再び
[10]横山大観展 良き師、良き友

[番外]東京国立博物館東洋館リニューアル開館




なんだ、日本画とか言ってた割には、竹内栖鳳も横山大観も下位じゃない。印象派なんかひとつも入ってないじゃん、と思われるかもしれませんが、なにしろいずれも僕自身、そんなにわかっているわけではありませんので、今後、勉強していけばもうちょっと自分でも納得いくようにできるのかな、と思っています。「ラファエロ展」や「ミュシャ展」もとってもいい展覧会でしたが、いま一歩で選外でした。番外ですが、トーハクの東洋館がリニューアルオープンして、もう一年になるとは。僕の上野通いも東洋館がきっかけだったかもしれません。

さあ、来年の目玉はまずは森美術館の「アンディ・ウォーホル展」からですね。来年もたくさんアートに触れていきますよ!

2013年12月24日

アウディR8を滝壺に? チームラボとアウディがアートでコラボ

表参道のAudi Forum Tokyoチームラボアウディによる展覧会『teamLab exhibit at Audi Forum Tokyo』を見てきました。展示のメインは、アウディのスポーツカー「Audi R8」を使ったプロジェクション・マッピングによるインスタレーション「The Waterfall on Audi R8」です。2階建てのショールームの階段の吹き抜けを活用した全長約16mの巨大な作品で、吹き抜けに設置した巨大なスクリーンと、その前にR8を配置し、ちょうど滝が岩に見立てたR8に落ちてくるように見えるというものです。

The Waterfall on Audi R8
階段から見下ろすと、より迫力があります

見上げるプロジェクションマッピングがいくらでもありますが、
見下ろせるのは珍しいかも

コンピュータ上にAudi R8を3Dで立体的に再現し、それを岩に見立て、そこに大量の水が流れ落ちてくる滝を、水の流れを水の粒子の連続体として物理計算し、その粒子の動きによって滝を描くというシミレーションをプロジェクション・マッピングとして、実際のスクリーンとR8に投影しています。映像の解像度はハイビジョンの7倍となる7K。これを二階に設置した13台のプロジェクターから投影しています。階段の吹き抜けに設置された事で、階段の途中や二階から見下ろしたりでき、さながら現実の滝見にきているようです。

チームラボによる滝の作品と言えば、2013年7月に大阪で開催された「堂島リバービエンナーレ2013」での「憑依する滝/Universe of Water Particles」が記憶に新しいのですが、本作はその技術的背景を用い、スケールアップしたものと言えそう。






二階には、伊藤若冲の「鳥獣花木図屏風」に着想を得たインタラクティブな作品「世界は、統合されつつ、分割もされ、繰り返しつつ、いつも違う」が8Kのプロジェクターに投影されていました。また、滝に打たれる自分を撮影して、ソーシャルメディアに投稿できる「teamLabCamera」も出展。こちらは東京では初お目見えとなりました。

『teamLab exhibit at Audi Forum Tokyo』は2014年1月5日まで開催されていますが、年末年始の12月29日〜1月2日は閉館していますのでご注意を。


「世界は、統合されつつ、分割もされ、繰り返しつつ、いつも違う」

『teamLab exhibit at Audi Forum Tokyo』
会期:2013年12月19日(木)〜2014年1月5日(日)
   ※12月29日〜1月2日は年末の為閉館(3日より再開)
開館時間:10:00〜19:00
会場:Audi Forum Tokyo(東京都渋谷区神宮前6-12-18)
入場無料



トーキョーのクレイジーな天国に迷いこむクリスマスの夜。TOKYO INNOCENSE / MIKA NINAGAWA

「TOKYO INNOCENSE」をモチーフにした蜷川さんの展示

TOKYO INNOCENSE / MIKA NINAGAWA』(光村推古書院 刊)

12月20日、表参道ヒルズ・スペースオーで開催しているアートイベント『Omotesando Hills CHRISTMAS ART PARTY』(12月25日まで。入場無料)で行われた「蜷川実花スペシャルパーティー」に行ってきました。CHRISTMAS ART PARTYは写真家・映画監督の蜷川実花さんをはじめとして、日本のアートシーンでもとりわけエッジの効いたアーティストばかりを集めた、クリスマスで賑わう表参道の街に花を添えるイベントという感じです。

その中でもとりわけ華やかな作品を展開していたのが、新たに上梓した最新写真集『TOKYO INNOCENSE』をモチーフにした蜷川さんの展示です。「TOKYO INNOCENSE」は蜷川さんがここ数年の間に撮りためてきた“トーキョーの未来の未来”を体現する人々の姿をおさめた、蜷川さんらしい極彩色な写真集です。

20日のスペシャルパーティでは、アニメ着ぐるみのおふたり(ミーナさんと島風榛名さん?)のダンスとドラァグクイーンのMONDOさんのDJで盛り上げる中、次々に本書の被写体として登場した方々が乱入。蜷川さんも姿を現すと、パーティ参加者による撮影会へとヒートアップしていました。


美少女アニメ着ぐるみのふたりがオープニングでダンス
蜷川実花さんを中心に写真集に登場したみなさんの撮影会に
本書の表紙を飾ったNONDOさん
セクシーなブタさんがかわいくポーズ

クリスマスらしくマルティーニのスパークリングのドリンクサービスが

アキバから湧出した、マンガやアニメ、ゲームといった、いわゆる“おたく”カルチャーは、アニメやマンガが長い時間をかけて日本の文化に深く浸透してきた事を背景に、原宿やシブヤといった “おたく” とは相容れないと思われた場へと飛び火し、変貌してきています。インディーズ・アイドルやビジュアル系、さらには男の娘、マンバ、男装、ニューハーフといった、いわゆる異形とされる人たちは“おたく”カルチャーとの結びつきの中から、それぞれが新たにイメージするピュアな“カワイイ”を生み出し、“おたく”とカテゴライズしきれないところへと拡大しています。

新たにイメージされた“カワイイ”は世界のカルチャーシーンからトーキョーを知るためのキーワードとして認識されています。特異と取られつつも確実に一定の層から憧れをもって見つめられる存在になっており、アンダーグランドに留まるどころか世界が認めるところへと進出しています。まさに “異形” から世界が認める “偉業” を成し遂げつつあります。僕は同書はそうした “偉業” な人々の姿をとらえた写真集だと感じています。

実は僕にはこの写真集が企画として成立する現場に居合わせた経緯があります。2011年に3331 Arts Chiyodaで開催されたTOKYO FRONTLINEだったと記憶していますが、本書の編集者で本展を企画・監修している京都造形芸術大学教授の後藤繁雄さんが登壇していたトークイベントに、他のイベントに登壇していた蜷川さんが乱入。蜷川さんが「アキバの人たちを撮りたい!」と発言したのに後藤さんが呼応し、僕も思わず「それ、おもしろい!」と蜷川さんを嗾ける結果となったのでした。その後、アキバだけのものと思われた、いわゆる“おたく”は数年の間にアキバとごく一部のものからトーキョーのものへと拡大する事に伴い、この写真集の可能性も拡大していったものと思います。

蜷川実花さんと本展を企画・監修した後藤繁雄さん

CHRISTMAS ART PARTYの会場では蜷川さんの他に5組のアーティストが出展しています。彫刻家の名和晃平さんはディレクターを務める京都・伏見区にある創作のためのプラットフォーム「SANDWICH」にフォーカスし、「戦略」「組織」「手法」をキーワードに読解する、アート・建築・デザインの枠を越えた5年間の創作活動を一冊の本にまとめた「KOHEI NAWA | SANDWICH CREATIVE PLATFORM FOR CONTEMPORARY ART」をテーマに展示。SANDWICHが手がけたお米やコーヒー豆も販売していました。

ヒロ杉山(ENLIGHTMENT)さんは、ENLIGHTMENTがスタートした “生活のなかでアートを楽しむ” 新プロジェクト「LAST CAFE」のアートワークによるエスプレッソカップ、ティーカップ、お皿、タイツ、ドレス、テディーベアなど展示販売しています。「札幌国際芸術祭2014」のゲストディレクターをつとめる坂本龍一さんは、同芸術祭に関する展示を、「風とロック」を展開するクリエイティブディレクターの箭内道彦さんは「TOWER RECORDS×風とロック×arena」のコラボジャージを展示。デイジーバルーンは作品群を収録したアート・ブック「'DAISY BALLOON'」などを展示していました。


名和晃平さんの展示にはSANDWICHのパッケージに入ったお米やコーヒー豆が
坂本龍一さんはゲストディレクターを務める札幌国際芸術祭の関連展示を
ヒロ杉山さんはエンライトメントが手がけるプロジェクト「LAST CAFE」を出展

アートイベント『Omotesando Hills CHRISTMAS ART PARTY』は25日まで開催中です。クリスマスの夜にはカラフルでクレイジーな天国に迷い込むのもいいかも。


  



2013年12月19日

架空だけどどこにでもありそうな理不尽。『神奈川芸術大学映像学科研究室』が1月公開に

神奈川芸術大学映像学科研究室』。これだとアートネタのように見えますが、実は映画のタイトルなんです。

(いかにもありそうな)架空の美術大学、神奈川芸術大学の映像学科で起こる映像機材窃盗事件を軸に、それを隠蔽しようとする教授たちや、それに振り回される大学助手たち、見た目ばかりが大人で中身は子どもの学生たち、といった事件にかかわる人間模様を通じて “組織の理不尽”を描くシニカルなコメディ。


『神奈川芸術大学映像学科研究室』は2014年1月25日より新宿武蔵野館でレイトショー公開です

教授たちの雑用や学生の不始末の尻拭いというやりがいを感じない職場や、そうした状況に甘んじている中途半端な自分に疑問を持ち、友人からの起業の誘いとの間で揺れる大学非常勤助手・奥田。奥田は、深夜、学内の機材倉庫から映像機材を持ち出そうとする学生たちを見つけるが、学生たちは奥田に見つかった瞬間、高価な映像機材を落としてしまう。学科長の森田らはこのところ不祥事が続く映像学科の “来年度の予算” をなんとしても削られないため、この事件の隠蔽を決める。奥田は自分たちの保身しか考えていない教授たち、問題ばかり起こして反省の色を示さない学生たち、映像学科の不始末の怒りの矛先を奥田にばかり向ける庶務課課長の杉本といった人たちの板挟みになり、追い込まれてしまう。ついに奥田の我慢は限度を超えてしまうが……。





本作品は脚本・監督を務めた坂下雄一郎さんが大阪芸術大学で助手(副手)を務めていた時の経験を元に、東京藝術大学大学院映像研究科第7期修了制作として制作したもので、本年2013年7月に開催された「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2013(IDCF)」において長編部門審査員特別賞を受賞した作品です。さらにSKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ(埼玉県川口市)が推進する「SKIPシティDシネマプロジェクト」の第4弾作品に選出され、2014年1月25日に新宿武蔵野館(東京)で劇場公開が決定しています。

IDCFは毎回、必ず取材しているので、本来ならこの作品もすでに拝見しているハズだったのですが、会期中の上映日は別件が重なり見ることができず、マスコミ試写がはじまっても70分という比較的短い上映時間にも関わらず、前後になにもないのにピンポイントで別件が入ったりで、試写室に向かう途中で急な用事ができていけなかったり、とこの映画には縁がないのかな、と思っていたところ、本日ようやく最終試写で拝見できました。




大学の運営側なんて、大学に学生として通った事があったても、勤めた事がなければまったくどんなところかわからないものですが、ここまで普通の企業と同じような煩わしい事、理不尽な事が起きる場所だったとは。ちょっと考えればわかるものだとは思いますが、あらためてこうして映像にされるとちょっとしたカルチャーショックを感じます。

SKIPシティDシネマプロジェクトとは、SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザが若手映像クリエイター育成のために行っている上映支援事業で、これまで「未来の記録」(監督:岸建太朗)、「DON`T STOP!」(監督:小橋賢児)、「チチを撮りに」(監督:中野量太)と3本が公開されてきています。毎回、小品ながら、おおっ!と思わせる作品ばかりで、本作もとっても期待していました。小橋賢児さんの「DON`T STOP!」は初監督ながら見応えのあるロード・ドキュメント・ムービーになっていたし、中野量太監督の「チチを撮りに」も逞しく生きる女3人家族の描き方にとっても好感が持てました。


2013年12月16日

「惑星ソラリス」と建築の関係って? 『磯崎新 都市ソラリス展』が開幕

12月14日、『磯崎新 都市ソラリス』展がNTTインターコミュニケーションセンターで開幕しました。1997年、同館のオープニング企画展として建築家・磯崎新さん監修による「海市——もうひとつのユートピア」が開催されました。本展では再び磯崎さんを迎え、1960年代から“海市ーMirage City” を経て現在に至るまで、磯崎さんが手がけてきた都市計画プロジェクトの変遷をたどりつつ、海市展同様に複数の参加者によって変化するワーク・イン・プログレスの展示が展開されます。


ICCの展示空間をふたつに分割して展示。手前には鄭東新区龍湖地区副CBDの1/200の模型が

1997年にICCがオープンした際の企画展は磯崎さんが監修した「海市—もうひとつのユートピア」展でした

レセプションで挨拶する磯崎新さん。御歳82歳なれど精力的に活動されている

メインとなる展示は、中国河南省鄭州市で建設が進む「鄭東新区龍湖地区副CBD(Central Business District:中心業務地区)」の模型とその模型を舞台に展開するメディア・アーティストや建築家が手がけるインスタレーションです。現在展開しているのは、doubleNegatives Architecture(ダブルネガティブス・アーキテクチャー)による「理解(そして私たちは立ち尽くしている)」。また、奥のスペースでは鄭東新区 都市ワークショップ 第一期として、東京藝術大学 芸術情報センターの砂山太一さん、永田康祐さんによる「I saw a girl with a telescope」が展開されています。会期中の入れ替えも何度かあるそうで、Rhizomatiks(ライゾマティックス)が手がけるインスタレーションも予定されています。

「鄭東新区龍湖地区副CBD」とは、磯崎さんが出がけている最新のプロジェクトで、中国における東西南北を結ぶ交点となる交通の要衝・鄭州市において進められている都市計画です。“二十四節気” にもとづいた暦や時間をデザインに取り入れ、旧市街地東部の龍湖を囲むように浮かぶ環状の島に立ち並ぶ高層ビル群は、磯崎さんをはじめSANNAなど世界中の著名な建築家が手がけています。このプロジェクトは故黒川紀章さんから磯崎さんが引き継いで進めているものです。


鄭東新区龍湖地区副CBDの模型。高層ビル群が龍湖を取り囲むように立ち並ぶ

鄭東新区龍湖地区副CBDの建設が進められている建築物

I saw a girl with a telescope。参加者が好きに組み直していいとか。
砂山さん、永田さんが参加するgh/eは「LOEWE展2013」での
4D ORIGAMIが記憶に新しいが、どのように展開していくのか楽しみ

I saw a girl with a telescope(部分)
なんらかのデータを半田ごてを応用したもので熱でスチロールを溶かして形成している

この他、大阪万博の「お祭り広場」をはじめ、磯崎さんがこれまで手がけてきたプロジェクトの数々を紹介しています。「東京都新都庁舎」は1986年に実施されたコンペに磯崎新アトリエとして提案したもの。高層建築とする都側の条件に対して真っ向から中層建築として提案しており、都市の核となるシティホールとしての提案は単なる建築に留まらない都市の問題に挑戦しています。ご存知のように都庁舎には丹下健三案が採用されましたが、僕はいまだに磯崎案が都庁になっていたら、東京の表情は大きく変わったと考えています。

「海市=ミラージュシティ」は1994年に中国・珠海市からの依頼により、中国の経済特区のひとつとしてマカオ沖に人工島をつくり、そこに文化、学術、会議、居住といった施設を計画していたもの。海市には海上都市と中国語で蜃気楼の二重の意味がありますが、まさに海市のプロジェクトは蜃気楼のごとく消え去りました。


1986年に実施された東京都新都庁舎コンペに提案された磯崎新アトリエ案
「海市」の展示

「海市」展では「プロトタイプ、シグネチャーズ、ヴィジターズ、インターネットの<しまじま>が生成されました」と語る磯崎さんは「<しまじま>がギャラクシーに成長しつつある現在、『惑星ソラリス』を参照しながら,集合知,免疫性(イムニタス)などを都市論として討議する場をつくりだしたい」としています。

ここでなぜソラリスなんでしょう? 「惑星ソラリス」は知的生命体としての海を持つソラリスと人類の関わりを描いたもので、1961年にSF作家スタニスワフ・レムが発表したSF小説「ソラリスの陽のもとに」であり、1972年に公開されたアンドレイ・タルコフスキー監督の名を知らしめたSF映画の金字塔「惑星ソラリス」を指しています。レムのソラリスは知性を持つ巨大な存在であるソラリスと人類がコミュニケーションを図ろうとする事に物語の主軸が置かれていますが、タルコフスキーの映画では主人公の心理学者クリスの記憶から、ソラリスが実体化させたかつての自殺した妻ハリーとの人間関係に重きを置いています。公開当時、その難解な映像表現もあってか、原作との乖離のあるタルコフスキーの映画はSFファンからはあまり受け入れられませんでした。

今回、そのソラリスを参照して討議を行うという事ですが、それが一体どういう事を意味するのか大変興味をそそられます。知性を持つ巨大な存在=集合知とも読めるし、ソーシャルネットワークはすでに存在しない存在を(データを抹消させない限り)仮想的に存在させてしまう事を実現しています。いずれにせよ、都市に住まい、働く人々と、都市という巨大な存在がどのようにコミュニケーションを取り、どのような未来を形作っていくのか、本展で垣間みられることを期待しています。

この機会に「惑星ソラリス」を見直してみるのもいいかもしれないな、と思ったら、なんとリマスターされた映像がBlu-ray版として4月にリリースされたばかりとか。以前、DVDで見た時はあまりのノイズに見る気がしなくなったのですが、今度はかなりよさそうです。リマスターのDVDも出ているようなので、本展に行く前に「惑星ソラリス」。いいかもしれませんよ。





「磯崎新 都市ソラリス」展
会期:2013年12月14日(土)〜2014年3月2日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA
開館時間:午前11時—午後6時(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合翌日),年末年始(12/28—1/3)ほか
入場料:一般・大学生500円/高校生以下無料
主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
協力:株式会社磯崎新アトリエ,株式会社イソザキ・アオキ アンド アソシエイツ,MISA SHIN GALLERY,東京藝術大学 芸術情報センター

問い合わせ:フリーダイヤル 0120-144199


  


2013年12月11日

美術館体験を大きく変える? クリーブランド美術館の試み

巨大な美術館に行くと、膨大な量の作品群に圧倒され、なにがなんだかわからないけど、とにかくスゴかったという感想しか生まれず、折角の知的体験の場に足を運びながら、棒のようになった足を引きずって帰路についている自分に気づく、なんてことありませんか? 自分が知らなかった新しい世界の窓となりえる美術館や博物館の本来の魅力に気づかずに帰ってしまうような事があったら、こんな勿体ない事はないと思います。


そんな美術館体験を大きく変える試みがアメリカ合衆国オハイオ州にあるクリーブランド美術館ではじまっているようです。


クリーブランド美術館は1913年に開館(公式には1916年)した100年の歴史を持つ美術館で、収蔵点数は70,000点、展示室数は70を超える、全米屈指の規模と質を誇る美術館です。とりわけ日本美術コレクションは古代から江戸、近代にまでおよび、ボストン美術館やメトロポリタン美術館といった著名な日本美術コレクションに匹敵する名コレクションです。同館では2006年に大規模なリノベーションを行い、続いて2008年より増築を行っており、2013年1月にインタラクティブ機能を備えた「ギャラリーワン」がオープンしました。







このギャラリーワンではデジタル・インタラクティブを活用したさまざまなデバイスが来館者の新しい美術館体験をサポートしています。展示室に設置されたイーゼルを模した大型ディスプレイはユニークです。収蔵されている彫刻などの立体作品の形にあわせ、来館者が同じポーズを取る事ができ、その写真をソーシャルメディアにリンクさせる事もできるようです。

圧巻は12メートルもある「コレクション・ウォール」です。巨大なマルチタッチスクリーンに常設コレクションから3,500点以上の作品画像がタイル状に表示され、そこにタッチすると直感的に作品が検索できます。来館者は数多くの作品の中から気になった作品を選んで、自分だけのアートツアーを作ることができます。さらに持参したiPadや美術館で貸し出しているiPadをウォールにドッキングさせる事で、選択した作品やアートツアーのデータを持ち運ぶ事ができます。これに同館が独自に開発したiPadアプリケーション「ARTLENS」を使う事で、来館者は館内の常設コレクションの実物がどこにあるかわかったり、作品にiPadをかざしてAR機能により作品データを作品とともに閲覧できます。

2010年に行われた第13回文化庁メディア芸術祭でコンセプトを提案させていただき、実際に会期中に運用されたiPhoneアプリケーション「JMAF navi」(現在は削除)は、会場内での来館者の位置にあわせてその場にある作品を紹介するというものでしたが、最終的にはまさにこういう事がやりたかったのでした。


iPadアプリケーション「ARTLENS」


インタラクティブ技術による新しい美術館体験はどんなアートとの新しい出会いをもたらすのでしょうか? ぜひ一度、クリーブランド美術館に行って体験してみたいものです。ところで、オハイオに行く前に、前述したクリーブランド美術館の日本美術の名コレクションが日本でも楽しめる展覧会がやってきます。


来春、2014年1月15日(水)より東京国立博物館(東京・上野)において開催される『クリーブランド美術館展─名画でたどる日本の美』です。クリーブランド美術館では、ギャラリーワンに続き、2013年6月に新たに日本ギャラリーをオープンしています。本展はこれを記念して開催されるもので、同館のコレクションより、平安から明治にいたる選りすぐりの日本絵画約40点に、西洋絵画などの優品を加えた総数約50点を紹介します。

本展は日本美術独特の4つのテーマで構成されており、第一章「神・仏・人」は仏画や肖像画などの人体表現、第二章「花鳥風月」は咲き誇る花々や鳥たちをあらわした花鳥画、第三章「山水」は名所や胸中の理想の風景を描いた山水画、そして第四章「物語世界」は日本の絵画が「人」と「自然」をどのように表現してきたかをたどります。


『雷神図屏風』「伊年」印 江戸時代・17世紀 クリーブランド美術館蔵
Photography © The Cleveland Museum of Art
Andrew R. and Martha Holden Jennings Fund 2004.86

『龍虎図屛風』雪村周継筆 室町時代・16世紀 クリーブランド美術館蔵
Photography © The Cleveland Museum of Art
Purchase from the J. H. Wade Fund 1959.136.1-2

『蔦の細道図屛風』深江蘆舟筆 江戸時代・18世紀 クリーブランド美術館蔵
Photography © The Cleveland Museum of Art
John L. Severance Fund 1954.12

日本にクリーブランド美術館から日本美術コレクションがやってくるのにあわせ、クリーブランド美術館では2014年2月16日〜5月11日に東京国立博物館所蔵の日本美術の名品による特別展「伝統の再生-日本近代美術」が開催されるそうです。


クリーブランド美術館展ー名画でたどる日本の美

会期:2014年1月15日(水)〜 2月23日(日)
開館時間:午前9時30分〜午後5時 ※入館は閉館の30分前まで
会場:東京国立博物館
休館日:月曜日
主催:東京国立博物館、クリーブランド美術館、
NHK、NHKプロモーション、朝日新聞社
協賛:日本写真印刷
協力:全日本空輸

「クリーブランド美術館展」観覧料
一般:1,000円、大学生:800円、高校生:600円
お問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)

2013年12月3日

音声検索を “見せた” Googleの記者発表会

11月29日、Googleが新しい検索機能として音声検索の提供をはじめました。アップルのSiriをはじめ先行する音声検索サービスが多数ありますが、Googleの音声検索の使い勝手は?というネタはすでにたくさんのニュースサイトやGoogleの技術やサービスを追っかけてる専門家のみなさんにお任せするとして、今回の発表、僕はちょっと違った視点で見てみたいと思います。


Googleの新しい検索機能を発表する記者発表会が
サービスイン当日の11月29日に渋谷ヒカリエホールで行われました。

ふだんのGoogleなら記者発表は六本木ヒルズにあるグーグル株式会社社内で行うところですが、今回、新しい検索機能を披露する場所として選ばれたのは、渋谷ヒカリエ9Fにあるヒカリエホール。昨年オープンしてから、ここではファッションイベントなど、通常のホールとは一線を画す、言って見ればおしゃれなスペースという事になります。この場所で行う必要があったのは、発表会で披露された機能紹介の方法によるものが大いにあったようです。


新しい検索機能のキャンペーンテーマは「Search Your Winter」

こうしたサービスや機能を説明するためにIT関連会社が発表会で重視するのは技術的な説明やデモですが、今回、Googleが記者発表会でまず最初に行ったのは違っていました。

まず、新しくなった「音声検索」(Android 4.1、iOS 6.0)と天気予報や交通情報などその時に欲しい情報を提供する「Google Now」(Android 4.1 以上)について、同社製品開発本部長の徳生健太郎さんがプレゼンテーションの画面が追いつかないほどに足早にざっくり説明。

説明を終えると、プレゼンテーション・ステージから隣に設えられたキッチンのセットに移動。徳生さんみずからGoogleのロゴ入りブラックエプロンをし、クリスマスシーズンらしく、ブッシュ・ド・ノエルのつくりかたを音声で検索。キッチンシーンの後はカップルで箱根にドライブ、最後はGoogle Nowをパリ旅行で活用するシーンを披露しました。手が濡れていたり、運転で手がふさがっていたりするシーンでの音声検索はとても便利に見えました。


上手にできたブッシュ・ド・ノエルに間違えて小麦粉を振りかけてしまい、
代わりを注文するために近くのケーキショップを検索。うまく検索できなかったのはご愛嬌

音声検索で箱根へドライブデート。レストランや観光スポット、気になるアーティストまで検索

続いて、Google Nowがパリ旅行をサポート

たしかにこれだけのセットをグーグル社内に設置して行うのはかなり無理があるので、こうした場所での開催になったのは想像に難くありません。ではエンドユーザーを対象としているわけでもない、記者発表でなぜここまでエンターテインメント要素の強いデモを行う必要があったのか?

それは、音声検索を “見える” ものにする必要があったからです。技術的な説明だけでは伝わりにくい音声検索というサービスを、利用シーンを見せる事で視覚化し、利用シーンを想定した記事でより読者の理解度が深まる事をねらったわけですね。

音声検索の視覚化は記者が実際に体験するデモにも現れていました。まずは何と言っても、拡声器に向かって検索ワードを発声する事で、検索を行うデモブースがユニークでした。この方法だと、普通にスマートフォンを使って音声検索するより、音声入力がしにくかったり、精度は落ちるでしょうし、デモとしては実効性にやや難ありのはずですが、それ以上に視覚的だったり、体験を重視する事で、より理解しやすく親しみやすい機能としてイメージできたように思います。


拡声器に向かって検索ワードを入力? 大声コンテストに音声検索を導入したら面白いかも

検索ワードを書き込んだ吹き出しボードを壁一面に掲出。
とっさに検索ワードが浮かばなくてもここにあるワードを入力すればOK

また、音声検索のワードから導き出されたレシピに則って、マカロンやピンチョスといった軽食も用意されていました。圧巻だったのは音声検索のイメージになっているマイクアイコンを遇った巨大なケーキ! こうした軽食が出てくるのは、お昼時に行われる記者発表ではそれほど珍しい事ではないのですが、出てきた料理にまで発表の内容がこめられている事はそうはありません。

さらに発表会終了後、渡された資料の中には音声検索やChromeのアイコンがデザインされた、いわゆる金太郎飴がおみやげとして入っていました。おみやげにまで気を使うのは気の利いた企業ならどこでもやっている事ですが、ここまで発表内容にこだわった演出に、思わずグーグル広報チームに関心してしまいました。


音声検索のマイク・アイコンがドドーン。となりにある牡蠣ののったお皿と比べてみてください

マイク・アイコンとGoogleの「g」をデザインしたカラフルなマカロン
すべての料理に音声検索のワードが添えられていました

グーグル飴ちゃんがおみや


11月29日から提供が開始されたグーグルの音声検索では、これまで提供していた音声検索と大きく違うのは「話し言葉で検索する点と、音声で返答するという点」との事。動作環境はAndroid 4.1、iOS 6.0、パソコンのChromeブラウザ。


iOSのchromeブラウザの入力画面に表示された音声検索のリンク(左)と表示された音声入力画面(右)。
音声がうまく認識されなかった場合はマイク・アイコンをタップすれば最初からやり直せます

2013年11月30日

これは神戸に行くしかない! 巡回展なしの『ポンピドゥー・センター・コレクション展』が1月開催

年明け2014年1月18日(土)より、最新の現代美術作品を集めた『ポンピドゥー・センター・コレクション フルーツ・オブ・パッション』展兵庫県立美術館において開催されます。ニューヨーク近代美術館と並んで、近現代美術における世界的な拠点として知られる、フランス・パリにあるポンピドゥー・センターのパリ国立近代美術館に所蔵されている最先端の現代美術作品を紹介する展覧会です。


ポンピドゥー・センター外観
© Centre Pompidou / Georges Meguerditchian


今回、紹介される作品は同館が友の会からの寄贈によって取得した19作家25点で、イザ・ゲンツケン、エルネスト・ネト、ツェ・スーメイ、レアンドロ・エルリッヒらヴェネツィア・ビエンナーレといった国際的な美術展で評価を得ている、もっとも注目されている作家が登場します。さらにダニエル・ビュレンやサイ・トゥオンブリー、ゲルハルト・リヒターといった現代美術の巨匠と言える6人の作家の作品6点も合わせて紹介するものです。


《私たちはあの時ちょうどここで立ち止まった》エルネスト・ネト 2002 © Ernesto Neto
Photo © Centre Pompidou, MNAM-CCI / Georges Meguerditchian - /Dist. RMN-GP

《エコー》ツェ・スーメイ 2003 ©Su-Mei Tse

たしかに興味深い展覧会なのですが、わざわざ神戸までいかなくとも東京での巡回を待っても遅くないでしょうと思った方。残念! 本展はポンピドゥー・センターと兵庫県立美術館との共同によりオリジナル企画で他館へ巡回する予定はないのです。

もっともどの作家も東京なら見られる機会もそう少なくないでしょうと思われるかもしれません。実際、僕もエスパス ルイ・ヴィトンでのエルネスト・ネト、水戸芸術館でのツェ・スーメイも見たし、と思ったのですが、イザ・ゲンツケンは未見だし、大好きなレアンドロ・エルリッヒはどんな作品が出てくるのだろう、それにダニエル・ビュレンの「二度、繰り返すことはない」はどんなんなるんだろうとか考えると、やっぱり行くしかない!と思ってしまうのです。

それにポンピドゥー・センターの友の会という、アマチュアながら間違いのない眼力を持った美術愛好家のみなさんが太鼓判を押した作品ばかりをこれだけ一同に会した展覧会はそうはないだろうと思います。


《無題》サイ・トゥオンブリー 1969 © Cy Twombly Founation
Photo © Centre Pompidou, MNAM- CCI / Philippe Migeat  / Dist.RMN-GP

また、開催初日の翌日、1月19日(日)には同館ミュージアムホールにおいて行われる、ポンピドゥー・センター国立近代美術館長のアルフレッド・パックマンさん、サンフランシスコ近代美術館長のニール・ベネズラさんという、アートシーンのキーパーソンのみなさんが登壇する国際シンポジウム「あさっての美術館」も見逃す訳にはいかないだろうと思います。

ところで、サブタイトルになっている「フルーツ・オブ・パッション=情熱の果実」の意味ですが、これは本展の中核をなす25点の作品が2002年から始まった国立近代美術館友の会の「現代美術プロジェクト」によって収蔵された作品から選ばれたもので、友の会のメンバーとポンピドゥー・センターの「情熱の果実」が結実したものだからという事です。

国立近代美術館友の会(le Societe des amis du Musee national d`art moderne)とは1903年にリュクサンブール美術館を支援するために生まれた組織をベースに設立されたもので、当時は100名あまりのメンバーでしたが、現在では900名ほどの組織になっています。また、その友の会において現代美術を充実させる事に特化したグループが現代美術プロジェクト(le Project l`art contempora/略称:PAC)で、60名ほどのメンバーが作品購入に関わっています。

日本の美術館支援において、こうした組織を持つのは考えにくいものですが、自分たちがお金を出して大いに口も出す事で、地元の美術館が充実する事に興味を持つようになったり、よりよい作品の収集に積極的に関われば、延いてはその地域の文化向上に繋がるのかもしれません。

彼らの “情熱の果実” がどういった形で結実したのか、お正月の神戸で目にしてはいかがでしょう?


《無題》イザ・ゲンツケン 2006 © Isa Genzken/Courtesy Galerie Daniel Buchholz, Cologne/Berlin
Photo © Centre Pompidou, MNAM- CCI / Georges Meguerditchian  / Dist.RMN-GP

《作業場》ファラー・アタッシ 2011 © Farah Atassi
Photo © Centre Pompidou, MNAM- CCI / Georges Meguerditchian  / Dist.RMN-GP

《ボーブールの雌猫》ジェイソン・ローズ 2004 © The Estate fo Jason Rhoades
Photo © Centre Pompidou, MNAM- CCI / Georges Meguerditchian  / Dist.RMN-GP

『ポンピドゥー・センター・コレクション フルーツ・オブ・パッション』
会期:2014年1月18日(土)〜3月23日(日)※月曜日は休館
会場:兵庫県立美術館 企画展示室
開館時間:10:00〜18:00 ※金・土曜は夜間開館(20:00まで)※入場は閉館の30 分前まで
観覧料:一般1,300円、大学生900円、高校生・65歳以上650円、中学生以下無料
主催:兵庫県立美術館、ポンピドゥー・センター、読売新聞社、美術館連絡協議会
後援:在日フランス大使館/ アンスティチュ・フランセ日本、兵庫県、兵庫県教育委員会、神戸市、神戸市教育委員会、Kiss FM KOBE
協賛:ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン、パリ・ポンピドゥー・センター日本友の会
協力:エールフランス航空、NEC ディスプレイソリューションズ株式会社、ホテルオークラ神戸